[月別過去ログ] 2008年05月

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2008年05月24日

ASSC12近づいてきました

ASSC12が近づいてきましたね! 今年は台北で開催されます。とりあえずホテル予約したりとか活動開始。中山駅前にホテルを予約して士林夜市へ行く気満々。
プログラムと要旨も出そろいました。ざっと見たいセッションをまとめておきます。
22日午後のわたしの出るセッションはかなり良いですよ。はじめがわたしのblindsightの話、つぎがMotion Induced Blindnessの話ってこれは20080515で書いた、attentionかけた方がawarenessが無くなるっていうKen Nakayamaラボの人の話。そのつぎが金井良太さんのperceptual fading + rTMS。おそらくは"Time-locked Perceptual Fading Induced by Visual Transients" J Cog Neurosci 2003でやったことをVincent WalshのところでrTMSと組み合わせたという話のはず。んで最後がAlex Maierのflash supression中のV1のLFPを記録してCSDでlayerの議論をするという話。これは今度の7月の神経科学大会のシンポジウムに出してもらった内容と同じ。このセッションがいちばんニューロサイエンス色が強いんではないでしょうか。
土谷さんは21日にAlexとのコラボレーションの方の話をします。MTでのdecodingの話。Awarenessとattentionの関係の話の方は22日にKochが話すみたい。んで、このKochの入っているシンポジウムですが、これはさいきんのNed Blockの"Consciousness, accessibility, and the mesh between psychology and neuroscience"(PDF) Behavioral Brain Sciences 2007でのバトルが再燃するものと思われます。というのも初めに出てくる3人(Christof Koch, Victor Lamme, Sid Kouider)はみなNed BlockのBBSにコメンタリを書いた人でして、それを最後にNed Blockが迎え撃つ、という形になっています。予習超重要。ちなみにNed Blockはphenomenal consciousnessとaccess consciousnessという分け方を提唱した人。そんなもん一緒に決まってるだろとか前者だけがconsciousnessだろとか煽ってみたいところだけどこういうのはきっちり本文に当たらないとニュアンスが消えてしまう。BBSの要旨を訳したものがshokou5さんのところにあります。ちなみにshokou5さんのところの「悦ばしき知識:鏡について」にはArational Agentさんが登場してます。20060111のコメントにもあるようにArational Agentさんの(元)ボスがThomas Metzinger。ASSC12でもKeynote lectureをやります(ここまで話を繋げてみたかったというわけ)。
じつはわたしがいちばん期待しているのは川人先生のKeynote Lecture。川人先生は1997年にKawato M (1997) "Bidirectional Theory Approach to Consciousness"(1994年に京都であったシンポジウムをOxford Pressで単行本化したもの)で、自意識のことを、sensorimotor interactionのmodule(これ自体が内部モデル)をモニターして脳自身のモデルを作る内部モデルと捉えていました。そこから10年経ってどういう差分があるか、ということに興味があります。(川人先生は強烈なMarrのproponentですから、明確に表象主義の立場を取っていて、上記の考え方がRosenthalの表象主義的意識論と親和性を持つものであることもこの論文で明記されています。一方で内部モデル説はsensorimotor theory、つまりawarenessは行動とカップルしている、というような立場とも親和性があるのではないかと私は考えています。これがわたしの「順モデル=awareness論」です。もっとも、川人先生もこの論文で「順逆モデルでの緩和過程によって、von der Malsburgの言うcoherent perception and behaviorが達成される」という言い方をしています。たぶんほとんど同じことを言ってるんではないかと思うのですが。さらに言えば、川人理論に基づくといわゆる表象説とsensorimotor説は違うドメインの議論をしているのだ、なんてまとめ方が可能だと思ってます。なんつてまた超大事なことをカッコの中で書いてみました! 北_田暁大メソッドと命名。*注)

*注 アマゾンの嗤う日_本の「ナシ_ョナリズム」の書評でのモワノンプリュ氏による「ついでながら、この著者は『責任と正義』でも重要なことを注や補遺に紛れ込ませていたが、今回も自分の立場表明を目立たない注(p264)で行っており、悪癖だと思う。」が元ネタ。

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# shokou5

ご無沙汰しております。記事をふたつもご紹介いただきありがとうございました。ASSCも台北も羨ましいです。わくわくするようなセッションが目白押しですね。なんとゆうか、こういうことをまじめに議論している人たちが世界にこんなにたくさんいるってゆうことがとても素敵だと思います。僕もいつかは関連する研究をやって出席してみたいものです。
数年前台湾旅行したのですが、士林の近場だと北投温泉がお奨めです。日帰り入浴の温泉あります。時代と場所がわからなくなるようなインチキな温泉街な感じです。

# pooneil

どうもこんにちは。そうでした、トラックバックしておけば良かったんですが、さいきん習慣が無くなってまして。
「悦ばしき知識:鏡について」はやりとりの展開の過程が面白かったです。
北投温泉いいですね。一日まるまる使えたら淡水とかと併せて行ってこれるのですが。


2008年05月17日

VSSポスター見に来てくれた人

私の発表の方ですが、今回はポスターでした。たしか口演で申し込んだと思うんですが、落ちた。ま、繰り返してプレゼンスを上げてゆくしかないです。
んで、けっこうたくさんの人が来てくださったので良かったです。今回は若い人だけでなくてPIクラスの人も見に来てくれた。これはよかった。あとさすがVSSで、Psychophysicianからいろいろ助言をいただいて感謝してます。
Mervin Goodaleが見に来てくれて、すごい面白がってくれた。論文出たら送ってくれって言われた。
眼球運動関連だと、Richard Krauzlis(Salk Institute)、Denis Pelisson(INSERM)にもひととおり話を聞いてもらった。このへんを説得させることができるかどうかが出版時は大きな問題になるはずだけど、納得してもらえた様子でした。
それから、Christian Casanova(Universite de Montreal)、Harry Orbach(Glasgow Caledonian University)、Rufin Vogels(Katholieke Universiteit Leuven)など。
下條信輔先生(Caltech)にはpsychophysicianとしていろんな突っ込みを。この論文でどこまで突っ込んだ方がいいか思案していたところはあったのだけれど、hit-missの比較だけよりはもうちょい行ったほうがいいかなという気がしてきました。ちなみに質問いただきましたが、nhpでconfidence ratingというのは記憶課題に関してはあることは知ってます:"Rhesus monkeys know when they remember" PNAS | April 24, 2001 | vol. 98 | no. 9 | 5359-5362。せっかくなんで調べてみたらそれ以外にもいろいろある様子です:Confidence judgments by humans and rhesus monkeys. J Gen Psychol. 2005 Apr;132(2):165-86、それから、Confidence judgments by rhesus macaques on a serial memory task(PDF)。このへんを組み合わせるともっと面白いことができるかもしれません。
それから佐々木由香先生(Harvard Medical School)にもくわしく説明を。SDTのあたりは"this is neat"と言っていただけたました。
それから日本から来た先生方ではNTTコミュニケーション科学基礎研究所の五味裕章先生、東京大学総合文化研究科の村上郁也先生。東北大学電気通信研究所の塩入諭先生にはawarenessとはいったい何ぞや、みたいな話になりました。
あとは若い方にもたくさん。カルテクの土谷さんともHakwan Lauのbiasの話をしました。そのへんはこんどのASSCのポスターに入れる予定です。あと、若い方でなんどか話をした経験があるのだけれど未だ名前を覚えてない、という人も複数いたりするのでそのへんと知り合いになっときたいのですが、私引っ込み思案なもんで(ホント)。
というわけで皆様ありがとうございました。このネタでなんとかデカイの打ちたいんですけどね。

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# abc

pooneilさん初めまして。よく拝見させていただいています。
上に挙げられている、Lisa Sonのサルの実験のビデオが彼女のページにアップされています。
トークンを失ったときのサルのがっくり感がとても面白いです。

http://www.columbia.edu/~lks16/LisaVideos.htm

# pooneil

どうもこんにちは。いまやっとムービーが見れました。本気で頭抱えてますね。これはおもしろい。
ご紹介どうもありがとうございました。
これどのくらいトレーニングしたら可能なんだろ。


2008年05月16日

サラソタで見た夕日

捏造過去日記。VSSが終了して、一人で酒を飲みながらホテルから見た夕日。

IMAGE_171s.png


2008年05月15日

VSS終了

VSS08終了しました。出発まではあと半日あるけどいろいろやるべきことが。
自分の発表についてはまたこんど。ともあれ見たセッションのまとめを:
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5/9
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16.152 Improved blindsight near the hand is associated with increased fMRI activation in the superior parietal-occipital cortex
Liana Brown, Jody Culham, Greg Kroliczak, Melvyn Goodale
Patient MB。Temporal lesionでoptic radiationを損傷して四分の一視野を損傷したblindsight。
Targetの近くに手を添えるとreachingの成績が良くなる。fMRIでAIPとV6aが活動する。
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5/10
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9:30 am
21.15 Collicular vision guides non-conscious behavior
Marco Tamietto, Franco Cauda, Luca Latini Corazzini, Silvia Savazzi, Carlo Marzi, Rainer Goebel, Lawrence Weiskrantz, Beatrice de Gelder;
Weiskrantzおよびde Gelderが入っているから例のaffective blindsightの患者さん。
fMRIでSCの活動をみてる。でも、fMRIのデータはスライド一枚で一瞬で終了。
Purple color patchの刺激だとS-coneを主に刺激するから上丘の活動はなくなる。
(厳密な意味でのS-cone isolating stimulusを使っている訳ではないらしい。)
いっぽうで、pulvinarの活動はPurple color patch刺激でもなくならない。
Pulvinarといってもどの領域かで大違いなのだけど、そのへんの情報はなし。
Pulvinarの活動は同側の上丘からだけではなくて対側からとかextrastriateやもっといろんなところからトップダウンで来てる可能性があるんで、これだけでは何ともいえないけど、同側の上丘からだけで決まる訳ではないということははっきりした。
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5:30 pm
25.25 Motion induced blindness: The more you attend the less you see
Olivia Carter, Robert Luedeman, Stephen Mitroff, Ken Nakayama
MIBで二つ点を出しておいて、片方をattendするように指示を出しておくとそちらがより消えやすくなる。つまり、attentionとawarenessが相関しない例がまた一つ増えたということ。
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5:45 pm
25.26 Adaptation-induced blindness
Isamu Motoyoshi, Sayuri Hayakawa
今回みた発表で一番印象的だった。Gaborのmotion gratingでadaptationさせたあとで同じ向きのgabor(テスト刺激)を見せるとadaptationによって検出閾値が上がるのだけれど、テスト刺激の出し方をじんわり出してやってabrupt onsetがないようにしてやるとテスト刺激が見えなくなる。かなり強烈。おもしろい。Nature二つ目いったかも。
すぐイメージングやった方がいいと思った。私もこれの応答を記録してみたい。
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26.413 Effects of luminance contrast on visual responses in frontal eye field
Richard Heitz, Geoffrey Woodman, Pierre Pouget, Jeremiah Cohen, Jeffrey Schall
FEFでcontrast変えて刺激の応答をみると、暗くなるごとにonsetが遅れてゆく。立ち上がりがぬるくなるとかじゃなくて。
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5/11
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8:30 am
31.11 Preserved motion processing and visuomotor control in a patient with large bilateral lesions of occipitotemporal cortex
Melvyn A. Goodale, Marla E. Wolf, Robert L. Whitwell, Liana E. Brown, Jonathan S. Cant, Craig S. Chapman, Jessica K. Witt, Stephen R. Arnott, Sarah A. Khan, Philippe A. Chouinard, Jody C. Culham, Gordon N. Dutton

8:45 am
31.12 Preserved processing of motion and dorsal stream functions in a patient with large bilateral lesions of occipito-temporal cortex
Jody C. Culham, Jessica K. Witt, Kenneth F. Valyear, Gordon N. Dutton, Melvyn A. Goodale
これまでの患者D.F.さん(LOCのbilateral lesion)での知見をより大きな損傷を持つ新しい患者さんM.C.さんで再現。両側でMTより後ろがまるまるない。それでもmotionは感じることができる。つまり、Ridoch syndrome。両側でpulvinarのactivationあり。
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5/12
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43.423 Neural Dissociation between Visual Awareness and Spatial Attention
Valentin Wyart, Catherine Tallon-Baudry
JNSに出てたネタに関して、刺激が出る前のgammaからawarenessがあるtrialを予測できる、というもの。
問題意識は近いけど、みてるところがvisual cortexなのでselection biasとかそういう話に入ってない。
Attentionではないことの証拠としてはcued locationに依らないということで押さえている。
こっちはいい。
Arousalではない、ということの証拠には、arousalで上がることが知られているalphaではこのような予測ができないことを示している。これは傍証ですね。Selection biasみたいな発想がない。
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43.508 Neural Correlates of Motion-Induced Blindness in the Human Brain
Marieke Scholvinck, Geraint Rees
MIBで点が見えたときと見えなかったときとをボタン押しで知らせてfMRIで比較するとV1,V2で局在した活動がみられるのだけれど、見えたときの方が活動が低い。なんだこれ?
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43.527 Application of reverse correlation to the study of visual and extraretinal signals in the macaque superior colliculus
Christopher Pack, Jan Churan, Daniel Guitton
上丘でreverse correlation。1-5 degくらいの明点、暗点が全面積の1-5%くらいに出る。12ms/frame。SGIのvisuomotor neuronから記録している。
だいたいexcitatory fieldだけ。Inhibitory fieldのあるものもあるがすくない。時間応答は明点、暗点どちらでもexcitatory-inhibitory。Latencyは40-60ms。
Presaccadic remappingも見ているが、reverse correlationだとmodulateされるニューロンが見つかってこない。一緒に聞いてた村上さんも同意してたけど、同じ方法でFEFやLIPの結果を見てみたい。
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5/13
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9:30 am
51.25 Decoding orientation-selective responses to real and illusory contours
Frank Tong, Yukiyasu Kamitani
以前のNature Neuroscienceの方法でillusory contourを見せてdecodeできるかどうか検証。
Real contourだと成績が90%なのに対してillusory contourだと70%程度。V1,V2,V3のどこを使っても成績に差はない。
0-90degのかわりに45-135degのillusory contourを使うとなぜかV1ではreal contourと同じくらいの成績が出る。
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11:45 am
52.26 A Bayesian Model of Visual Search and Recognition
Lior Elazary, Laurent Itti
Surprise modelを使ってsearch and recognition (=ウォーリーを探せ)をさせるとSIFTやHMAXと同じくらいの成績が出る。しかもかかる時間はsurprise modelのほうが1000倍早い。
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53.514 A visual target in the blind hemifield of hemidecorticate patients reduces latency and improves accuracy of antisaccades
Olga Savina, Andre Bergeron, Daniel Guitton
Guittonのところで論文が出てるhemidecorticated patientの話。Normal fieldに刺激を出してblind fieldにAntisaccade。加えてBlind fieldに刺激を出すとreaction timeがはやくなる。
こんどはeccentricity変えて、弁別できるかどうか調べるって言ってた。
Olgaさんは私のポスターにも来てくれてすごく熱烈におもしろがってくれた。昨年のSFN発表もreferしてくれてるし。
患者さんについて論文に出てこないあたりをいろいろ教えてもらった。
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3:15 pm
54.14 Identification of optic radiation in-vivo using diffusion tensor imaging and fiber tractography
Anthony Sherbondy, Robert Dougherty, Brian Wandell
DTIでoptic radiationを可視化。ConTrackというやつでLGN-V1をつなぐところ、というかんじで指定してやるときれいに可視化できて、昔のdisection法に依るものとconsistentな結果を得ることができた。これは応用すべき。
図へのリンクがJ Visionのsiteにあり。
この話はもともとYamamoto et.al., 2005でDTIによるoptic radiationのimagingの結果が、Ebeling 1988のdisection法による結果とずれている(たとえば、optic radiationのMeyer's loopの部分のanterior tipのレベル)という問題点があったのだけれど、それをDTIの方法の側面の改良で解消した、という側面があるらしい。
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3:30 pm
54.15 Topography of responses to colour and luminance in human subcortical visual pathways as revealed by high-resolution fMRI at 7T
Marcus Grueschow, Jochem Rieger, Jörg Stadler, Claus Tempelmann, Hans-Jochen Heinze, Oliver Speck, John-Dylan Haynes
7TマシンでLGNとSCをimaging。上丘でもcolor刺激(L+M, L-M)のコントラストに比例して活動が大きくなる。
質問で、上丘はpulseの影響が出やすいところだが補正しているか、と聞かれて、補正してないと言ってた。
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2:45 pm
54.22 Decoding Frequency and Timing of Emotion Perception from Direct Intracranial Recordings in the Human Brain
Naotsugu Tsuchiya, Hiroto Kawasaki, Matthew Howard, Ralph Adolphs
以前生理研でトークをしてもらったときの前半部と同じ内容。マイケルジャクソンの顔のモーフィングは聴衆に受けてた。
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6:00 pm
55.27 Boosting perceptual learning by feedback manipulation
Kazuhisa Shibata, Shin Ishii, Noriko Yamagishi, Mitsuo Kawato
以前ASCONEのときにチューターをしてくださった柴田さん。
Perceptual learningの成績のフィードバックを実際よりよいものを返してやるとlearningが促進する。Perceptual learningですら「褒めると伸びる」ということなのか、ともあれそのへんの解明が進んだら面白い。
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56.317 Strong exogenous attraction to attention by unique eye of origin --- evidence for a bottom-up saliency map in the primary visual cortex
Li Zhaoping
以前からTICSとかでも出てる、V1にsaliency mapがある、という話なのだけれど、実験的検証のためにKolb and Baun 1995のblindsight in normal subjectのパラダイムを援用してる。Kolb and Baunに関しては私も興味あって、昨年のASCONEで使ってみようかと思って調べてみたらこの実験自体は再現性がない、とか問題になったことがあったのを知ってやめた経緯あり。続報も出てないし。
とか思ってたら今回関連するネタが出てきたのでもう少し読んでみた方がいいかも。J Visionに出版済み(Journal of Vision (2008) 8(5):1, 1–18)。
ちなみにこの件についてLaurent Ittiとも話をしたけど、Li Zhaopingのいうsaliency mapはIttiがいうところのfeature mapであって、featureごとに持っていて統合されていない。このへんでreconcileできるらしい。
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56.519 Dissociating preattentive vision and preattentive attentional guidance
Louis Chan, William Hayward
Detection taskだとattentional captureがなくて、localization taskだとattentional captureがある。
Featureのswitchではdetection taskでだけ遅くなる。
だからdetectionはfeature mapに直接アクセスしていて、localizationはsaliency mapにアクセスしている、という結論。
解釈の妥当性はおいておいて、この図式は面白いかも。
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56.527 Modeling interactions between visually-responsive and movement-related neurons in FEF during saccade visual search
Braden A. Purcell, Richard P. Heitz, Jeremiah Y. Cohen, Gordon D. Logan, Jeffrey D. Schall1, Thomas J. Palmeri
Diffusion modelで積分値が重要か元の値が重要かという検証だったけどどちらも同じくらい当てはまりがよい、という残念なオチ。
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