[月別過去ログ] 2017年05月

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2017年05月25日

研究関連メモ(aphantasia, CCSM 2015年7月)

FB経由で知ったaphantasia (心的イメージを作ることができない)という話。講義で使うNed Blockの話で「哲学的ゾンビの話を講義ですると2/3は理解するが1/3は(その可能性すら)理解できない」という話に近いかも。

さらにその着想のもととなった症例報告では冠動脈形成術を受けてから心的イメージを失っている(がimagery課題はできる)。よってBlindsightの向こうを張って‘blind imagination’と表現している。

つかこれみんなホントのところどうなのか聞いてみたい。私は心的イメージは無いわけではないけど、彼らのVVIQによれば”Perfecting clear and lively as real seeing”ではなくて”Dim and vague; flat”の方だと思う。

今みたものを目をつぶって思い浮かべたときに直観像的に画像が目に浮かぶというよりは、黒い背景に筆でそのシーンを書き込むように、なんかmotorを起源としたものして持っているように思うのだけれど。

このこととsensorimotor contingency的な考えへの親和性には相関があるのかも。われわれそれぞれがなんらか心と脳の理論を持っていてその妥当性の判断基準は実は心像やら夢やらそういったものの処理能力によって制約を受けているのかも。つまりembodiedってことだけど。


洗顔か何かで顔をこすりすぎて、鼻の穴の入り口にかさぶたが出来てしまった。そしたら視野のなかでかさぶたが目立つ。どういうことかというと、普段は視野から見える鼻は片眼からしか見えないから両眼視野闘争で負けて見えないのだけど、かさぶたでサリエンシーが上がって勝ち残ったのだな。


Robert Kentridgeが盲視での色の論文を出していたことに気がついた。Curr Biol 2012でreferしていなかった。これは恥ずかしい。

Kentridgeが書いてくれたDispatchでは、ヒト盲視において色(PNAS2007)や動き(PNAS2011)の処理の原理が異なっていること、盲視におけるcueingの必要性など、この論文で書ききれなかったことを補ってくれている。

他の人がどのように自分の仕事を引用しているか調べると、自分では使わないようなフレーズが出てきて参考になる。たとえば、いつもanimal model of blindsightと書いてきたけど、experimental blindsightって言い方はよさそう。


VMware FusionでUbuntuを使っているんだけど、USキーボードとKarabinerで運用しているので、Macのほうでコマンドキーを押してUbuntuに移ってくるといちいちCaps Lockがかかるのがウザい。「Caps Lock キーの機能が逆になることがある」

解決法としては、Ubuntu上でもう一回コマンドキーを押せばいいのだが、そうするといちいちDashが立ち上がるのでESCで閉じる。これまたウザい。この問題をずっと放置していたのだけれど、CCSMというやつで解決できることを知った。

CCSMをsoftware centerからインストールして、Desktop > Unity plugin > key to show dashをsuperからsuper + shiftに変更。これでcommandキーを押してもdashがポップアウトしなくなった。快適だ!


2017年05月08日

細胞外電極はなにを見ているか2017年5月版

もう10年近く前のことになるけど、以前ブログのエントリで「細胞外電極はなにを見ているか」それから「細胞外電極はなにを見ているか リニューアル版」というのを書いた。このときのコメント欄を見てもらうと分かるのだけど、私の理解が正しくなくて「volume current source density」と表示しないといけないところを「電流」と書いているために混乱しているところがあった。

それからあとOKさんから指摘をいただいたけど、PDFファイルのp.9の注釈10 「ある小領域に流入出する電流 $I$ が電場 $E$ を引き起こす。これはどんな環境でも成り立つ。$\sigma\nabla E = -I$ 」ここは完全に間違っている。

これらを直したいのだけど、部分的に直すのではなんともなりそうにないので、別の文書を作成して、基本からひととおり説明を作ることにした。目標としては、二つの式、(1) 電流源密度CSD解析の式

\[ \sigma\nabla^2\Phi = -I_m \]

そして(2) ある一つの小領域での電流源 $I_m$ が $r$ 離れた部分に置いた細胞外電極に作る電位の式

\[ \Phi (r) = -\frac{I_m}{4\pi r} \]

をマクロなスケールでのマクスウェルの法則と準静的条件から導く、ということをしたい。

実のところ長年なんとかしなくてはと思ってはいたのだけど、さいきん『ニューロンの生物物理』第2版を読んで第9章に非常に詳しい説明があるのを知った。それでそこを起点にしていろいろ勉強したので、そのノートをアップするという次第。

以下のslideshareへのリンクから。

細胞外電極はなにを見ているか2017年5月版 from Masatoshi Yoshida

2017年05月05日

「吉田=ホセ」の法則 (さうして、このごろ2015年7月)

Harvard squareで昼ごはん。ネットで評判を見て、Flat Pattiesでチーズバーガー頼んだ。4ドルなのにパンの部分が絶妙にカリフワでうまかったので大正解。

注文のときにおねえさんに(出来上がったときに呼び出しに使う)名前は?って聞かれたので「YOSHIDA」って答えたらわからんって顔したので、「YOSHI」って言ったら、注文票に「JOCE」って書かれていた。なるほどこういう風に聞こえるのか、と感心した。

ハンバーガー焼いて手渡ししてくれるおっちゃんは注文票の「JOCE」を見て「ホセ?」と聞いてきた。思わず吹いたが、予想できる事態だったので、慌てず対応してすぐハンバーガーをゲットできた。これからこういう場合は「ホセ」と名乗ることにしようと思う。


今年の我が家の会心のズッキーニ。デカい。


"procrastination"(先延ばし)って単語、語感が無駄にかっこいいから好き。もっとキモいのにすればいいのに。「ズモフ」とか。

「サークル・クラッシャー」とか「オタサーの姫」とか「童貞を殺す服」とかそういうフレーズが世をにぎわすたびに、俺の人生にはもはや全く関係のないことのはずなのに、なぜか25歳の俺に戻って、胸を痛めてしまう。

中学校の卒業前くらいに体育の授業でレポートが要求されて、その頃なんかで読んだ、今で言うところのHIIT(50m全速力を一日4回くらいを一週間続ける)を実践してレポート提出したら、体育教師にお前ふざけてんのかと凄まれた。急に思い出した。今にして思えばあれが体育学を忌避した遠因だな。

デトロイト・メタル・シティってあまりピンとこなかったというか、出落ちすぎて続けて読む動機がないなと思ってはじめの方しか読んでなかったのだけれど、もしかしてあれは「デロリンマン」の系譜で読めばいいのではないかということにふと考えが至った。そう読めば泣けるかもしれない。泣きたい。

Teenage FanclubのThe Conceptについてのコメントで"The "Aaaaaaahs" kill me."っていう表現を見つけた。"Aaaaaaahs"ってのは組曲構成の後半のあれのことだけど、Aaaaaaahsにもtheが付きうるんだ、って面白く思った。


次男を連れて岡崎城の目の前の乙川カヌー体験コース行ってきた。次男は何度かこういうの行ってるのでけっこううまい。上手なお兄さんにカヌー上でボール操る方法とか教わってた。私はバランス悪くて一回転覆させた。薬学ボート部だったのに!

貴重品は身に付けて、とのインストラクションだったので財布をポケットに入れてた。転覆によって財布はずぶ濡れ。お札を扇風機で乾かしてる。川で財布落とさなくてよかった。乙川は真ん中の方は後が届かないくらい深いことを知った。岡崎に19年いてこの川で泳いだのは初めてのことだった。


お勧めエントリ

  • 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107
  • 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909
  • 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626
  • 駒場講義2012レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 20121010 (2) 意識 20121011
  • 視覚、注意、言語で3*2の背側、腹側経路説 20140119
  • 脳科学辞典の項目書いた 「盲視」 20130407
  • 脳科学辞典の項目書いた 「気づき」 20130228
  • 脳科学辞典の項目書いた 「サリエンシー」 20121224
  • 脳科学辞典の項目書いた 「マイクロサッケード」 20121227
  • 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 20110126
  • DKL色空間についてまとめ 20090113
  • 科学基礎論学会 秋の研究例会 ワークショップ「意識の神経科学と神経現象学」レジメ 20131102
  • ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』合評会レジメ 20130628
  • Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する (1) 20100317 (2) 20100317
  • 半側空間無視と同名半盲とは区別できるか?(1) 20080220 (2) 半側空間無視の原因部位は? 20080221
  • MarrのVisionの最初と最後だけを読む 20071213

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