[月別過去ログ] 2015年01月
« 2014年12月 | 最新のページに戻る | 2015年02月 »2015年01月31日
■ Electrooculography (眼電位図)について調べてみた
Wearable EOG Goggles: Eye-Based Interaction in Everyday Environments(PDF)という論文を見つけた。眼電位図をゴーグルで記録するデバイス。JINS MEMEの先祖的な存在か。
Electrooculography (眼電位図)は目の前面(角膜)と後面(網膜)の間の電位差(corneo-retinal potential)を計測して、それが眼球の回転角と比例するのを利用している。"bioelectromagnetism"の28.3 ELECTRO-OCULOGRAMのところのFig. 28.3が分かりよい。
じゃあ誰が計測し始めたかを遡ってみたら、IOVS 1965 "Accuracy and Precision of Electro-oculographic RecordingI"に記述があった。それによると、Schott E (1922) Dtsch Arch Klin Med (ドイツ語論文)が眼の周りの電位差で眼の動きが計測できることを提唱したそうな。
それはdu Bois-Reymond(1848)がかつて見いだしたcorneo-retinal potentialによるものであることをMowrer et al (1936) Am J Physiolが明らかにしたという流れらしい。
The Moving Tablet of the Eye: The origins of modern eye movement research Nicholas Wade and Benjamin Tatler 眼球運動研究史の本を見つけた。
(追記:著者のNicholas Wadeという人は「背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?」の著者の人と同姓同名だけど別人とのこと。眼球運動研究史の方はThe University of Dundeeの名誉教授。)
- / ツイートする
- / 投稿日: 2015年01月31日
- / カテゴリー: [Saliencyと眼球運動]
- / Edit(管理者用)
2015年01月24日
■ 「サリエンス・ネットワーク」というときの「サリエンス」ってなんだろう?
Menon & Uddinが言うsalience network (anterior insula - aACC)のsalienceと、sensory salience, acquired salience, motivational salienceとを統一的に理解したいということで、彼らのsalience networkのsalienceとは何を想定しているのか、元論文を追っていった。
すると、Seeley et al. JNS 2007ではこういうリストがあった:
"the emotional dimensions of pain, empathy for pain, metabolic stress, hunger, or pleasurable touch, enjoyable “chills” to music, faces of loved ones or allies, and social rejection"
なんだかずいぶん雑多だな。それこそ知覚的なものには落とし込めない「感性」に近いような気がしてきた。(サリエンスは対象に貼り付けられ、感性は感知するヒト側に投影される。そこが違い。)
けっきょく、Craig Nat Rev Neurosci. 2002にもあるように、insulaの活動はsubjective feeling (or ‘gut reaction’)を感知していることと対応している、という考え方があるからこうなるんだろうな。
Salienceという概念を正しく使うためには、隣接する概念、例えばvalueとかときっちり区別しないといけない。たとえば、前述のCraig 2002では「顔刺激を見てその人をどのくらい信頼できるか」といった評定とrAIの活動の相関があるから、それは顔に対するsubjective feeling (or 'gut reaction')なんだという言い方をしている。こりゃ大丈夫だろうか? (Craig自身はsalienceという言葉は使っていない。しかしvalueとかとの対比はしてないっぽい)
ともあれsalienceという概念は、ヒトが自分の主観的な状態を外界の刺激に貼り付けたものなのだけど、サリエンシー・マップで強調していたのは、それによって周りと異なっている、ことがサリエンシー(顕著である、突出している)を作っているということだった。
Shultzが使う寿司の絵で言うならば、寿司がそれ以外のものと比べて突出していることこそがsalienceだ。この場合はvalueが違っているのが理由だけど他のものでもいい。Valueでもabsolute valueではなくてrelative valueのほうになる。
話を戻すと、いろいろ調べてみたんだけど、行われている実験はresting stateでAI-aACCをICAで取り出してそれとexecutiveやDMNの活動との相関を調べるとかそういうのに終始していて、サリエンス・ネットワークがサリエンスとして単離できるような情報を処理していると言えるような証拠はどうやら無いようだ。「サリエンス・ネットワーク」がなんて名前をつけた割りには。まあだからその辺をちゃんと攻めてみるってのもひとつのやり方だし、理論を構築するにしてもそのくらいの証拠に基づいているというpriorを持っておいたほうがよさそう。
Craig Nat Rev Neurosci. 2009のほうも入手した。というか以前チラ見したことがあった。こちらは「Insulaでさまざまなサリエンシーが束ねられて自己ができあがる」と書いてある。これを読みたかった。もう少し正確に抜き書きすると、
"awareness"の定義として「自分が存在していることを知っていること」と書く。これはawarenessの定義というよりも構成要件だ。つまり「自分以外のなにかが環境に存在し、そのサリエンスを経験できる」ためには「知覚する己の存在を経験できる」ことが先立つ。
これは「前反省的自己意識」で言っていることに近い。そしてさらに「環境にある物体をawareする」ことが成り立つ要件として「1) 知覚する存在としての自分の心的表象(前述) 2) その物体の心的表象 3) 自分と物体との間のsalientな相互関係の心的表象」を並べている。
この"the salient interrelationship"というここが面白い。ここではsalienceを物体に投影したものではなくて「物体と主観との間の無数の関係の束の中から突出したもの」というふうに捉えているように見える。
なんかものすごく重要なことを言っているように思えるので、もうすこしじっくり読んでみようと思う。今回のところはここまで。
けっきょくこのあたりの話を見てゆくと、意識の研究には「知覚的意識の内容物(content)」と「主観的な自己としての意識」があって、両方ともにextensiveに行われてきた(前者はBRなどによって、後者はmotor awarenessやラバーハンドで)。サリエンスにキーワードに両者をうまく繋げることができないだろうか、とかそんなことを考えた。
補足:「1) 知覚する存在としての自分の心的表象」とあるようにCraig 2009では「心的表象(mental representation)」が必要だと書いている。これの内実がなんなのか、前反省的なものなのか、反省的なものなのかってあたりを考える意義はありそう。
- / ツイートする
- / 投稿日: 2015年01月24日
- / カテゴリー: [Saliencyと眼球運動]
- / Edit(管理者用)
2015年01月17日
■ さうして、このごろ 20140531
金平糖がポルトガル語のコンフェイト (confeito)から来てる、って記載のあまりのそれっぽさに、ウィキペなのに民明書房刊かと思った。
しゃっくりをしたら、しまい忘れた電気ストーブの熱反射をする部分が音を反響した。なんだか新しいワビサビを発見してしまった。
「ノーベル棒」ってのを考えついた。ノーベル賞じゃないの。代わりに棒が付いてる。棒が付いているからいろいろ便利なの。背中掻いたりとか。それだけ。それより先のことは考えてない。
奥さんの友人の一歳児を預かった。私の本棚から本を取り出して「読んで?」と主張した。でもそれは「くらやみの速さはどのくらい」だったので「それは絵がないからこっちにしよ?」と言って「マンガはじめましてファインマン先生」を見せた。でもどのぺーじも「おじさん」「くるま」だった。
見かねた奥さんがどうぶつ絵本を出してきてくれたんで、それを読んであげた。「これは?」「きりん!」「これは?」「がおー!(ライオン)」「これは?」「ちーた!(トラ)」とかなりイケてた。
「奥が深い症候群」というのはプログラムなどがさまざまな歴史的要因でバッドノウハウを抱え込んでしまうものに対して、そのバッドな部分をありがたがることへの批判なのだが、脳と心がまさにそういう意味でバッドノウハウだらけで、messyなのであった。
Larry Wallの言葉で"Perl is messy because the world is messy."というのがあるらしい。(ググると元ネタは見つからないのだが。)
世界がmessyでそれに対処するためにバッドノウハウで対処するというのはまさに「脳はあり合わせの材料から生まれた」というかんじでおもしろい。そしてハッドノウハウであることと「ハックする」ことってのはやってることは同じで、あとからどう評価するかだけの違いなのだ。つまり間に合わせでうまく行ったハックをその適応範囲を超えて使い続けようとすると、それは「バッドノウハウ」になるだろう。
VSSの飛行機で読みかけだった「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」を読了した。よかった。プロットとしては、えっ、そこで終わるの?ってかんじで、「猫のゆりかご」や「スローターハウス5」みたいなドラマチックな展開はないのだけれども、エリオットもストーリー自身も、ハムレットのように反転して意味を固定させないところが好み。というか、意味を固定して説教くさくなっちゃうようなものを受け付けることが出来なくなってしまっているくらいの域(?)に達しているもんで。
さっそく感想漁ってみようとぐぐってみたら関連キーワードに「富士山の恵みミネラルウォーター」が出てきたので、機械学習ならではの発想(?)に感心した。
The Musicのヒット曲"The People"のサビの部分はスキャット的に歌詞にならないなにかを叫んでいるのかと思っていたが、"out all alone and out on her own"と歌っていることが判明。いつもながら、まったく聴き取れていないことにショック。
ウィリアム・ブレイクの「無心のまえぶれ」(Auguries of Innocence)を読んでいたら、slip inside the houseのメロディーでこれを歌えることに気づいた。(詩の基本的形式だからみんなそうなのだろうけど)
「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」とか「なぜ東大生のノートは美しいのか」とか、正しくない言明があたかも成立しているかのように「なぜ」を付けて煽る技法についてなんか名前をつけたい。「早まった一般化」「合成の誤謬」論法、よりもspecificな感じで。
長女が英語の発音の聞き取り問題を出してほしいというので、Macのterminalのsayコマンドで発音だしたった。
雨の中を家まで帰ってきたが、傘が小さくて左肩がびしょ濡れ。我々の生活の質向上に寄与するのは傘をもっといいものにすることじゃあねえのか? "We re-invented umbrella"とか言ってkick starterで資金集めるの。具体的なアイデアは無し。
帰りの名鉄は人身事故のせいで混雑してた。近くにいた男子学生が同じクラブと思しき女子に「お前そんな格好してオレのこと男だと思ってないでしょ」みたいな、付き合い始める手前っぽい甘酸っぱい会話をしていたので、読んでる論文が頭に入らなくて困った。
家に帰って、長女と一言二言話をして、寝っ転がりながら「^ぶ\た-く_ーん」と太陽にほえろ!の黄昏れたインストバージョン(オルガンかなんかが主旋律のやつ)のメロディーで歌ったりする。べつに子どもに向かって歌っているわけでもないが、かといって一人でいたら歌ったりはしないだろう。
つまりこの15年くらい私は「^ぶ\た-く_ーん」とか歌いつづけてきたんだ。子どもたちが大きくなって、家を出て行ってしまったなら、いったい私はどうするというのだろう?
2015年01月10日
■ VSS2014訪問記
20140514: 明日は飛行機で12時間なので、QC15のイヤーパッドがほつれているのを治すために針仕事。
ギリギリのタイミングでVSSのiOSアプリが更新された。前のバージョンは要旨が途中でぶつ切りされていたけど、これが解決した。機上で読む。
いま空港でこれから出発。眠いが、離陸時に寝ると2時間ぐらいで目が覚める。航空機で爆睡できたらいいのだけれど。
共同研究ミーティング用の資料はできあがった。空港バスでラップトップいじるとか余裕なさ過ぎ。
ぼっち、車無し、観光地、ということで生きていけるかどうか心配になってgoogle mapでストリートビューを見てみた。セブンイレブンとハワードジョンソンがあるのを見つけたので、とりあえずサバイブできそう。
デトロイト着いた!いつもながら入管とか、安全検査とかがひどい。手荷物をベルトコンベアで送る部分と身体検査をするところとが離れていて、ベルトコンベアの荷物が溜まったまま放置されてるところに自分のラップトップがあるのを遠目に見たりとか。
いつも通り、離陸後の1時間くらい寝て、あとは完徹。でもドラフトコメント書きとVSSプログラムのチェックが出来た。Tampa行きの中で爆睡する予定。
Tampa行きの航空機で爆睡していたら、着陸態勢で気圧が上がるときにうまく耳抜きが出来なくて左耳、歯、頭まで全部痛くなった。もともと意識してあくびとかして直さないとこうなるのだけど、こんなにきついのははじめて。つまり、着陸時に赤ちゃんが泣くのと同じ理由なのだが、これがあるために、ダイビングでも耳抜きが出来なくてしんどかった。どっかに針で穴でもあけてやりたい。
ホテル到着した!メインのではなくてGuy Harveyの方。なんか部屋の空きの都合で、スイートルームにアップグレードしてもらった。なんかこれ新婚用なのですけど。レンジ、コンロ、鍋、冷蔵庫が揃っているので、なんか作るか。
いつものパターンからすると、このまま寝ると午前3時に目覚めるだろう。エアポートシャトルで来る途中でWalgreensとか店がいろいろあるところを見つけたので、そこに行ってこようと思う。
Walgreensまで行かずにもっと手前にCVS pharmacyとPublixっていうスーパーがあった。Publixでほかの日本からの方に出くわした。どうやらここは定番だったらしい。せっかくアメリカでスーパー行くなら肉だな!ということでrib back買ってきた。明日焼く。
あと、おなじみのカナダの先生にも会った。明日のシンポジウムでまた話そう!と快活に分かれていった。
CRSのサテライト8:00-12:00に参加中。色の話とディスプレーの話のどちらかを選ぶように書いてあったからこのトピックで4時間ってすごいな!と思って参加してみたのだが、行ってみたら一つの部屋でそれぞれ質問込みで2時間だったのでぜんぜん浅かった。
「ここでは技術的詳細には立ち入りませんが」を連発された。DKLについても俺のブログ記事のほうがよっぽど詳しい。ただ良かったのは、DKLはbackgroundの値によって決まる相対的な値であることを強調していたこと。
でも、質問で個人差に合わせてどうcalibrationしてゆくかの問題が出たらまた「ここでは技術的詳細には立ち入りませんが」だった。L,M,S Coneの比率は個人差がものすごくあるのだから、そこをやらないと意味が無いじゃん。以前この論文のfig.4を見て、あまりの個人差に驚いた覚えがある。
いまはディスプレーの話をしてる。いまはどのくらいCRTの輝度が安定するか、スイッチオンしてから3時間までの輝度変化の図を出してる。理屈的には知ってたが(「り りろんはしってる」)、データを見たのは初めてだった。
つぎはspatial uniformityの問題。これはたしかCRTよりもLCDのほうが問題なはず。将来的には、広い画面での視覚刺激を考えているのだけど、その意味ではプロジェクターとかのほうがよいのかもしれない。PROPixxとか。
「将来のために買ってキープしてあるモニターがphospherのdecayが遅くなっているようなんだけど、使わなくても劣化するものなの?」って質問には劣化しますって答えてた。CRSは三菱の新品CRT未使用品をキープしてて売ってるんだけど、やっぱ完全に新品とおなじではないようだ。
LCDでの時間応答特性を上げるために使われる"overdrive technology"について。これがあるのでスペック値はものすごく速く見えるが、微妙な輝度が表現できているわけではない。だから0->255とかの時間ではなくて、gray-to-grayの時間が重要なのだが、そのへんまで話をするかどうか見ているところ。
そこには行かずにOLED displayの話に移行した。このへんはキャッチアップしてないので知りたかった。いまになってOLEDとOELDとを混同していることに気がついた。ググりながら調べているところ。OLEDのほうがCRTとかと比べてCRT空間の緑側の部分をより広いところまで表示することができる。
JOVに出た、OLEDを視覚研究に使うことについての論文ふたつ
- Evaluation of an organic light-emitting diode display for precise visual stimulation
- Assessment of OLED displays for vision research
.@kohske OLEDはOLEDでいまのところ60Hzまでしかだせないし、なんか長持ちしない(short life expectancy)みたいなことを話してました。
活発に質問している奴の顔がなんか見たことあるなあと思ったら、PsychoPyのJonathan Peirceだった。PsychoPyのデモでグルグル回る顔はこの人だ。
ブライアンのトーク終了。質問者が私とアリ(Ali Borji)って関係者ばかりだった(もうひとりは不明。シニアな人だったけど)。
竹村さんのトークの前に、ホテルに戻って遅い昼食。 これで昼は5ドル以下をキープしていけそう。
長い一日だった。アリ(Ali Borji)と会って話が出来たのが収穫だった。私がUSCに滞在していたときにちょうどポスドクとしてIttiラボに入ってきたのがアリで、トップダウン注意をどうモデル化するかみたいな話を延々したものだった。
ジアドにも会えたし、今日最小限しておくべきことはぜんぶ済んだ。スーパー行ってみたらまた日本の先生に会って、帰ってきたら22時過ぎてて、今から走ると遅くなってしまうので今日の朝に走ろうと思う。(<-今日は走らない作文完了)。
朝ジョギング 6.16km in 45min@St. Pete。平均ペース7'19"/km。浜辺をジョギング。波打ち際のちょい手前を走ると足場がしっかりしているので気持ちよく走れる。ROVO聴きながら水平線見ながらで宇宙感覚で走った。老夫婦がウォーキングしているのと何度かすれ違った。なるほどフロリダだなと思った。
昼はRib back焼いて食った。 二つで4ドルで大満足。ステーキ屋行く必要ないや。ただ、ホテルに備え付けのにくき利用のぎざぎざの付いたナイフが壊滅的に切れなくて、しかたなく骨にかぶりついた。
ジョギングして、トーク聞いて、肉食って、もはや一日が終わりそうな勢いだが、今日の本番はこれから。午後にふたつサッカード関連のセッションがある。
コーヒー飲んだら元気が出てきた。そうか、コーヒーが足りなかったんだ!
共同研究者とのディカッション終了!かなり進展あった。これで安心して海に入れる。海パンは持ってきた。
朝ジョギング 8.51km in 60min。平均ペース7'04"/km。だんだん調子出てきた。もうすこしでまた7分/kmを切れそう。はじめはゆっくり、ほとんどウォーキングで、15分くらい経過したらだんだん上げてゆくということで正解だったらしい。もうすこし(あと1kmちょっと)でビーチの南端まで辿り着けそうなので、帰国する前に10km走に挑んでみようと思う。
肉焼いて食った。これで6ドル。大変満足。VSS来てからまだ一回も外食してない(初日のレセプションを除けば)。ここまできたら自炊で全部済ますのを目指すか。
焼き加減としては肉汁が出だしたくらいがちょうどいいのだろうけど、そうすると中のほうが真っ赤だ。お店で食べるならミディアムレアくらいで頼むけど、自分で焼いたもんで赤いの食うのは怖いので火が通るまで焼いたら硬くなってしまった。難しい。
VSSのデモナイトが大混雑だったので早々に退出して、浜辺で陽が落ちるところをビデオに撮ってた。
帰りのシャトルを予約した。帰るんだなあって実感が湧いてきた。あと42時間で出発だ。
「ステーキの焼き方」をぐぐってみたところ「あらかじめ冷蔵庫から出して室温に戻しておかないと中まで火が通らなくて赤いままになってしまう」というミスを犯していたことが判明。つか初歩中の初歩だった。今日は冷蔵庫から出して再チャレンジ。
強火で30秒、弱火で2分、裏返して強火で30秒、弱火で2分のトータル5分でいいかんじにできた。
6ドルで大満足。ただ、コンロの真上にある火災報知器が鳴って困った。じき止まったが。そしてホテルの人はだれも来なかった。
朝ジョギング10.03km in 70min。平均ペース7'00"/km。予定通り10km走してきた。南端まではもうちょっとだったが、5kmに到達したところで折り返してきた。70min切りたいところだったが、それには届かなかった。でもだんだん調子が戻ってきてる。
VSS終了。どんどんホテルから客が出てゆくのを見ていると、いつもながら不思議と悲しい気持ちになる。おみやげは全部買った。シャトルの確保もした。帰国する前にメール色々書いて、帰ったらいろいろやらなければならないことに手を付けて、さっさと頭を切り替えていくことにしよう。
VSSの発表についてもまとめておきたかったが、どれもhighly relevantすぎてちょっと書きにくい。ともあれいろいろ収穫があってよかった。NCMとVSSどちらに行くべきか逡巡していたのだが、VSSに来ておいてよかった。
サランラップと塩コショウとオリーブオイルが余った。置いてゆく。サランラップはすごく重宝した。作り置きして半分ラップして冷蔵庫というオペレーションが可能になった。本当は牛脂とかが欲しかったのだがなかったのでオリーブオイルで。でもベーコンで間に合うということを学んだ。
起きた。もうすぐ出発。
タンパ空港には2時間前に到着したけどガラ空きですぐにチェックインできた。チェックインでハマるのを恐れていつも早めに行くようにしているけど、考えてみればここ最近困ったことはないな。1996年のLAXで螺旋階段みたいなところで2時間並んだ記憶がある。たぶんあれを引きずっている。
長男へのお土産のチョイスに気の利いたものが見つからなくて毎度難儀するのだが、今回はESPN(スポーツ専門チャンネル)の雑誌の表紙が田中将大だったので、これにした。
中部国際空港到着した!たぶん眠れないだろうと思って、飛行機の中では2週間後のJCのスライド作ってた。ほぼ完成。でもまだ駒場講義もあるし、前倒しでやっておかないと時間が取れない。機内では4時間くらいは眠れただろうか。いまのところけっこう元気。
お勧めエントリ
- 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107
- 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909
- 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626
- 駒場講義2012レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 20121010 (2) 意識 20121011
- 視覚、注意、言語で3*2の背側、腹側経路説 20140119
- 脳科学辞典の項目書いた 「盲視」 20130407
- 脳科学辞典の項目書いた 「気づき」 20130228
- 脳科学辞典の項目書いた 「サリエンシー」 20121224
- 脳科学辞典の項目書いた 「マイクロサッケード」 20121227
- 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 20110126
- DKL色空間についてまとめ 20090113
- 科学基礎論学会 秋の研究例会 ワークショップ「意識の神経科学と神経現象学」レジメ 20131102
- ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』合評会レジメ 20130628
- Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する (1) 20100317 (2) 20100317
- 半側空間無視と同名半盲とは区別できるか?(1) 20080220 (2) 半側空間無視の原因部位は? 20080221
- MarrのVisionの最初と最後だけを読む 20071213