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■ Rational agency、それからMilner and Goodale

2004年01月08日のエントリにマインツ大学哲学科の方からコメントが。というわけで目立つように最新のページにも貼り付けておきます。

arational agentさん:

pooneilさん、新年あけましておめでとうございます。初めてご挨拶申し上げます。私、マインツ大学哲学科にrational agencyを主題とする博士論文を年明けに提出いたしました。その執筆の過程でpooneilさんのサイトを日々読み、おおいに助けられました。大変感謝しております。この夢に関する議論やMilner&Goodaleのtwo visual systemsに関して、pooneilさんのご高論を参考にさせて頂きましたので、お名前(「pooneil」さんではなくご本名)を注で挙げてしまいましたが、ご了承頂けないでしょうか。(提出するまで、論文を提出できるかどうか確信が持てなかったため、ご連絡するかどうか躊躇しておりました。)事後承諾をお願いすることになってしまったこと、ご容赦下さいますようひらにお願い申し上げます。pooneilさんのサイトからの助けがなければ、博論をいまだ完成できなかったと思います。誠にどうもありがとうございました。

わたし

はじめまして。Rational agencyで哲学科に博士論文で、Milner and Goodaleも関わってくる、とはおもしろそうな話ではないですか。Rational agencyじたいはAIの分野での議論ですよね。どんなストーリーなのだか興味があるので、紹介してもらえませんか。たぶん、論文自体はドイツ語ですよね。直メールででも、コメント欄への書き込みでもけっこうですので、解説していただけるようでしたら、このサイトで紹介させていただきたいと思います。
承諾の方はなにも問題ございません。事実と反していないかどうかは確認しておいた方がよいかもしれませんが。
ご存じのとおり、Milner and Goodaleの議論は心の哲学ではいろいろな人に採りあげられている話題だと思います(すぐ思いつくところでAndy ClarkAlva Noë)。このへんの話をすることが出来たら、とてもうれしいです。
あと、ここだと目立たないので、現在のトップページにもこのコメントを貼り付けておきました。
コメントする (3)
# arational agent

pooneilさん、注の件ご快諾下さいましてありがとうございます。注の内容についてお知らせしたいと思いますので、メールアドレスをお教え下さいませんでしょうか。履歴のページを開いても見つけられませんでした。博論の要約を日本語で作成してありますので、添付してお送りいたしたいと思います。 論文は英語で書きました。下手なんですけどね。Alva Noë といえば、2年半ほど前に、私のボス(Thomas Metzinger)が主催する研究会に招待されて、マインツで sensorimotor account of visual consciousness についてのセミナーを行っています。私が知覚の哲学に興味をもったのもそのセミナーの影響です。(その研究会で、生まれて初めて英語で講演をしてみたんですけど、なんというべきか、惨憺たる結果に終わりました。あまりの不出来さに Noë さんは呆然としていましたし。)で、論文中でも Noë の知覚論を Milner & Goodale がらみであつかっています。では、よろしくお願いします。

# pooneil

おお! Thomas Metzingerといえば"Neural Correlates of Consciousness: Empirical and Conceptual Questions"の編者ではないですか。わたしこの本持ってますよ。というわけでバリバリphilosophy of mindではないですか。
ASSCは参加されますか? わたしは今回は無理ですが、次回ぐらいにはデータを持って行けるのではないか、という状態です。。
Alva Noëは5月に東大にしばらく滞在するらしいので(http://ist-socrates.berkeley.edu/~noe/presentations.html)、話聞きに行きたいなあと思ってます。東京が心理的に遠く感じていたのだけれど、ドイツ、とか聞くとなんか東京がすごく近く感じてきました。
アドレスはメールしました。Spam避けにアドレスを記載しなくなったのを失念しておりました。

# arational agent

メール届きました。ありがとうございます。そうか、Noë さん日本に来るんですか。日本に帰って講演聞いてみたいですね。Noë さんは話がうまいですし、サーヴィス精神旺盛で、レクチャーを聞いていて楽しかったですから。ASSCは、Thomas に参加するようたびたびすすめられているのですが、私にはどうも敷居がやや高く思われて近年出席していません。ただ、今回は行為論に関して新ネタをもっているので、発表に応募するかもしれません。


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