[月別過去ログ] 2023年09月
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■ 「石狩灯台、ぼざろ、例のドレス」(さうして、このごろ2022年11月-12月)
(2022/11/25) 今年まだ一度も海に行ったことがないぞと気がついたので、石狩灯台まで行ってきた。海岸なのに奇跡的なまでに無風で、この季節にしてはありえないくらい温かい砂浜を歩いてきた。
石狩灯台前の海岸。動画版。
ぼざろでのぼっちちゃんはいじめられているわけではなくて空気系ボッチという意味で、ワタモテと同じなのな。どちらも凄惨ないじめ描写があったりとかはしなくて、優しい世界で、主人公が空回りしてボッチ化する。たぶんバランス的にそのくらいがちょうどよいのだろうな。(もしネガティブ思考の主人公と悪意のある世界だと、描写がしんどすぎることになるので。)
「ぼっち・ざ・ろっく」8話観た。原作読んでるんで話は知ってたはずだけど、音が付いたら感涙した。
第5回のオーディション曲も良かったけど、それでもひとつ不満だったのは、曲中のぼっちちゃん覚醒のタイミングで音楽的には変化が見えないことだった(サビのギターは好きだけど)。「響けユーフォニアム」で見られた、演奏の内容がそのつど話に合わせて変わるのと同じようなことは期待できないかと思っていた。
でも今回の「ギターと孤独と蒼い惑星」がガタガタなのがあって、その空気を一新する「あのバンド」の始まり部分で、音で説得力出す展開が出てきて、もう最高だった。
こういうのを待ってた!あれ聴いたら、ひとりがギターヒーローであることに虹夏が気づくというくだりにも説得力が生まれる。ほんと、アニメ化されてよかったと思う。
ググろうと思って「け」って入力したら「けものフレンズ たつき 復活」ってサジェストされて、俺のGoogleスゲーって思った。
ついでにdアニメでけもフレOPを観たら、ラストでまだ登場人物が現れてないバージョンだったので、それ観ただけで涙が出てきた。
シャニマスのことはいっさい知らないけれども、「円香日記」は好き。
ひさびさに夢らしい夢を見た。どこかの都市(博多と金沢が合体した感じ)に出張で赴いたのだけど、訪問先が駅の南すぐのところだと早合点して行ってみたら、そうではなくて、駅南のちょっと西に寄ったところであることが、以前の地図に書いてあった目印からわかった。その地図とメモには見覚えがあったので、以前訪れたところだと思っていたけど、目が覚めてそれは夢だと気がついた。
さて問題は、その「見覚え」というメタ認知さえも夢で捏造されたものだったのか、それとも同じ場所を訪れる夢を以前に見たことがあったのか。どちらかは判断がつかない。
今日大学1年生向けの講義で「例のドレス the dress」の話をしたんだけど、よくよく考えてみればあれは流行ったのは2015年なので、受講生は当時小中学生で、もしかしてリアルタイムであれを経験してなかったんではと気がついた。
「橋の下世界音楽祭2017ダイジェスト/切腹ピストルズ」 この年は見に行ったのでこれ参加した。Twitterでのポスト 「そのあと切腹ピストルズ行ったら既に始まっていた。しかもPAの調子が悪いのかエレキ三味線の音が小さくて太鼓しか聞こえない。でもオーディエンスはお構いなしに曲が始まるたびに大暴れ。私もなんとか参入して暴れてるひと押し返したりしながら参加。そういうわけで膝ガクガクになった。」
このときにOKI DUB AINU BAND観て、トンコリの音に惹かれたのだった。
Little Featは"Willin'"の歌詞がトラックドライバーがいろいろ密輸したりするのとか、"Truck Stop Girl"って曲があったりするので、トラックドライバー推しなのは知ったけど、それはLowell Georgeの人生を反映してる(ガソリンスタンドでバイトした経験がある)ということらしい。
"Truck Stop Girl"の歌詞をちゃんと読み込んでみた。"This is the last time we can meet"ってくだりがあるからなんか事故死でもしたのかと思ったらそうではなかった。(彼が惚れていた)"Truck Stop Girl"にそう言われたのだな。それでつい酒を飲んでしまって、そのためドライブインから出発するときに、積荷がずれてたのを直すのを忘れて出発したから、積荷を落っことしたってことな。書かれてはいないけど積荷をそこらじゅうにぶちまけてしまったのだろう。
ただわからないのは、"the stare from all those around him"のところ。周りに睨まれてドライブインから退散したってところ?
私にとって「フレデリック」といえばオドループの方ではなくて、90年代のネオアコグループの方だよなと思いだしてググってみたらぜんぜん情報がない。wikipediaもないし、レビューとかもない。見つかるのはdiscogとヤフオクだけ。
自分は「Pudding」が好きだった。1991年におマンチェ/ネオサイケになって出たこのアルバム。多分バンドの本意ではなかったのか、ふたたび次のSheep & Childrenではフォーキーな音に戻るのだけど、わたしは「カッコーの巣の上で」とか「かけらを探しに」とかが好きだった。また聞きたいけどyoutubeにもないし、CDもどっか行ってしまった。
90年代ついでにpaint in watercolourはあるかな、ないだろなとyoutube musicを検索してみたら、見つかった。スゲエ。 "creeper"だけでも聴くことをオススメする。スピッツ的なギターロックの名曲。ブリッジまでくると痺れる。
調べてみたら、paint in watercolour再結成とのこと。 creeperの新録もyoutubeに公開してる。
このブログのアニメ批評は面白い。ゼロ年代のギャルゲ論壇を思い起こさせるものがある。
こういう魅力的なコンテンツはこれまでだいたいはてブで見つけてきたはずなんだけど、見逃してた。今回はたまたま「AI拓也」経由で発見した。
これとかもすごくよい。なんせバズらないのか訳がわからない。
2023年09月04日
■ Tonnetzで工作してみた
以前から散発的にやってるtonnetzの考察の続き。
Tonnetzがなんだったかは以前のブログに書いたけど、三和音がトーラス構造(ドーナツ)として描ける、という話だった。
全12音からなるすべてのメジャーコードとマイナーコードが図上のように表記できて、水色矢印、緑矢印、マゼンタ矢印のところで貼り合わせることができる。つまりらせん状の構造をしている。
では(たとえば)Cのダイアトニックコードはどこにあるかというと、図上の真ん中の部分を切り出してきて、Bmコードのf#音のところをfに置き換える。するとBdimコードになって、Dmコードと貼り合わせることができる。つまりメビウスの輪になっている、というのが以前の考察だった。
コード間の関係を眺めてみる。Cコードを中心にして、tonicかドミナントか、サブドミナントかを書き込んで(マゼンタ)、さらにドミナント・モーションとかを黒矢印で表記する。
tonicの和音(C,Am,Em)はみんなc音が共通してるんだとか、セカンダリー・ドミナントでのドミナント・モーション(A7->Dm, E7->Am, B7->Em)がぜんぶ平行じゃん、とかいろいろ気づきがある。ジョン・レノン的なC->FmってFmから見ればドミナント・モーションか、とか。
ついでに工作して可視化してみた。
まず2周分作って、貼り合わせてやる。
するとこんなかんじの筒ができて、くるくる回してやることができる。
Cのダイアトニックコードについてもあらためて図示してみる。
d-f-a音からなるのがDmコードだけど、ここで4和音に拡張してみる。隣り合った4音でできる平行四辺形を考える。たとえばd-f-a-c音はDm7コードになる。
同じようにしてDm7-Fmaj7-Am7-Cmaj7-Em7-G7-Bm7(b5)-Dm7と一周する構造があることがわかる。BdimからBm7b5ができるところはこのメビウスの輪を閉じる意図から明白だけど、GコードがGmaj7でなくてちゃんとG7になるところがいい。当たり前ではあるけれど、G7がほかと比べてちょっと特殊であり、G7->Cmaj7で解決したくなる不安定さがありつつも、Bm7b5ほどは不安定でないというのが納得いく。
これについても工作して可視化してみた。
こんなかんじで裏表印刷してやる。
するとたしかにメビウスの輪になってる。たとえばBm7(b5)のa音はb-d-fが作る三角形の真上にあるので、そんなに遠くないことがわかる。
もしかしたら、同じ要領でぜんぶ正四面体を貼り合わせた形にできないか?と考えたけど、以前のジオマグで試した図を見るかぎり、それは無理っぽい。
今回はここまで。
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