[月別過去ログ] 2006年09月
« 2006年08月 | 最新のページに戻る | 2006年10月 »2006年09月03日
■ Ideal observerモデルとHeegerのprediction
セミナー準備。HeegerのNature Neuroscience '03 "Neuronal correlates of perception in early visual cortex"を元に。Signal detection theoryの説明用の図を作ってみました。まだ途中で、説明もいろいろ足りないけど、とりあえずぜんぶ自作です。ラスターもrand()を使った単純なもの。不応期なし。
というわけで、明示的になるようにモデルを作ってみると、decision processとevidenceのsignalとの関係あたりがずいぶん曖昧であることがわかります。じっさい、Heegerもevidenceとかそういう言い方はしていなくて(そういう言い方をするのはShadlen)、あくまでinternal statesという言い方になるのです。そもそも、purely sensoryからpurely motorまで遷移してゆくあいだに、その中間型みたいな応答パターンが出てくるのは自然なことだし、それに明示的に外界との対応付けをしてなんらかの表象であると言う必然性があるのか、という毎度の議論にもなります。そういうわけで、いちばんニュートラルなのはinternal statesとかinternal representationみたいな言い方かもしれません。
- / ツイートする
- / 投稿日: 2006年09月03日
- / カテゴリー: [視覚的意識 (visual awareness)]
- / Edit(管理者用)
お勧めエントリ
- 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107
- 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909
- 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626
- 駒場講義2012レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 20121010 (2) 意識 20121011
- 視覚、注意、言語で3*2の背側、腹側経路説 20140119
- 脳科学辞典の項目書いた 「盲視」 20130407
- 脳科学辞典の項目書いた 「気づき」 20130228
- 脳科学辞典の項目書いた 「サリエンシー」 20121224
- 脳科学辞典の項目書いた 「マイクロサッケード」 20121227
- 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 20110126
- DKL色空間についてまとめ 20090113
- 科学基礎論学会 秋の研究例会 ワークショップ「意識の神経科学と神経現象学」レジメ 20131102
- ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』合評会レジメ 20130628
- Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する (1) 20100317 (2) 20100317
- 半側空間無視と同名半盲とは区別できるか?(1) 20080220 (2) 半側空間無視の原因部位は? 20080221
- MarrのVisionの最初と最後だけを読む 20071213