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■ チュービンゲン大学訪問記
1月27日
プレゼンで使う同名半盲の視野の図には、岡崎なら岡崎城、犬山なら犬山城、名古屋なら名古屋城、ソウルなら昌徳宮、とご当地の建造物の写真を使ってきたのだが、チュービンゲンだったらなんだろうか? ホーエンツォレルン城?
ヘルマン・ヘッセとチュービンゲンの関わりというのもいま知った。ヘッセは神学校からドロップアウトしなければチュービンゲン大学に進むはずだったが、けっきょくチュービンゲンで本屋のバイトをしながら詩を書いていた。「チュービンゲン時代のヘルマン・ヘッセ」
ケプラー、シェリング、ヘーゲルが居たということは知ってる。
よしよし、こんな感じで気分を出してゆくことにしよう。とりあえずiPhoneアプリで英独辞書入れといた。
1月28日
いま中部国際空港で、これからフランクフルトへ出発。ラップトップ持ってたら税関申告する必要あるかどうか聞いてみたが、先方にも、ルフトハンザの人にも、そんな必要ないが心配なら税関で聞けば?で言われた。たしかに、2009年にASSCでベルリン行ったが、とくになんも言われなかった。
ルフトハンザ LH737 名古屋->フランクフルトはネットが繋がる(20euro/24hr)。こりゃいいわ。これからはラップトップ用のバッテリーが必須だ。
無事フランクフルトに到着。いま16時54分。ラップトップは申告要らんかった。S-bahnは改札ないわ切符券売機わかりにくいわでちと難儀した(調べたとおりだったけど)。S-bahnはふつうに満員電車だったが自転車持ち込み可。ここで寝たら夜中に起きるので無理してなんか食いに行く。
中心街まで歩いてきた。ユーロの形のモニュメント経由で。ゲーテ広場とその奥あたりまで行ってきたが、けっきょく食事自体はその手前あたりのトルコ、パキスタン人街(床屋が多い)のところでチキン半分食って満腹にした。ユーロは金銭感覚ずれる。
1月29日
これからチュービンゲンへ出発。雨。Webから調べると列車は10分遅れとか出てる。まあこういうことは予想されるわな。
1月30日
だいぶ慣れてきた。今朝は自力でバス乗って大学まで来ることができたし。昨日の夜はMax Plank Instituteのゲストハウスまで誰もいない暗い道を帰ろうとして、曲がり角を見逃してかなり無駄足歩いた。遭難するかと思ったが、バスマップを印刷していたのでなんとかなった。
ホストが用事があるので今日は自力でダウンタウンで夕食食べてくれって話で了解した -> 建物出たら強風と雨 -> 予定変更してゲストハウスへ直帰することに -> 誰もいない道を傘を差してMax-Plank Instituteへ -> ゲストハウスに自販機があったはずと見てみたら専用カードが必要 -> 隣の部屋に専用カードが売ってた! -> 5ユーロで買う -> 自販機にかざしてみたら'Keine Kredit' なぜか金が足りないという -> 諦めて部屋に戻って冷蔵庫にあったミネラルウォーターを飲む(<-イマココ)
つくづく500mおきにコンビニがある日本は素晴らしいと思った。つか今度来るときはレンタカーでも借りればよいのだろうか。学生ばかりでみんなバス通学だし、ダウンタウンは狭くて車停めにくそう。とりあえず毎年来ることになりそうだし、なんかましな方法を考えないとダメだ。夏なら自転車でもいいかも。坂だらけなのが難点だが。
いまのところ予想外に暖かいし、雪がほとんど無いので助かってる。調べてみたら+7~+13度だった。先週は-10~-4度だったのだから大違い。もしこれでバス停(Horemer)から雪道を1km歩いてゲストハウスとかだったら軽く死ねた。
つか天気予報見たら今週は日曜以外毎日雨だ。まあ暖かいから良い。(<-ヤケクソ)
歩けば3kmだってことが判明した。 つまり、我が家から南公園くらいまで。つまり、ウォーキングしてた頃のコースとおなじだ。
1月31日
今日は台湾出身の院生を含めて3人で夕食。ドイツまで来て「中二病」について話題に出るとは思わなかったが。たのしくノンアルコールで。アップルジュースばかり飲んでる。ホストも飲まない人なので、ちょうどよい。
昼は旧市街を案内してもらった。「ゲーテがここでゲロした」の写真を撮った。
あと、この建物で有名な詩人が死んだんだよって説明してもらったんで、だれだろ、ヘルダーリン? とか返答してみたんだけど、いま戻って調べてみたら正解だった。天才じゃね?とか一瞬思ったが、実のところチュービンゲンについて調べているときに、無意識に目に入っていたのだろう。
2月1日
サリエンシーマップのいじり方講義も終了!以前のASCONE2010のときの準備が役に立った。あのときはvirtualboxだったのでセッティングがけっこう難しくて難儀したけど、今回はVMware fusionにして、前回作った資料を英語化して、それで準備終了。
今日は論文のレフェリー談義やら津波談義やら英語教育談義やらデータ駆動型研究やらあらゆる話題を駆使しまくって喋り通した。こうやって価値観とかいろいろすりあわせてゆくことが今後にも役に立つであろうことを期待しつつだが、けっこう波長が合うので親しくなれそう。
歩いてチュービンゲンの市内まで向かう。Max Plank InstituteとかTuebingen Univとかは丘の上にあって、そこから見下ろすとダウンタウンが見えてくる。
だいたい40-50分で到着。iPhoneのGPSは役に立たず。
2月2日
午後はシュツットガルトまで連れて行ってもらった。駅前は大都会だった。規模としては、栄くらいの感じ。
行く途中でチュービンゲンの外れの村にあるKloster und Schloss Bebenhausenに連れて行ってもらったんだけど、ここがすごく良かった。Wikipedia独
1200年とかそういう時代からのもので、中の装飾とかも中世感があってすごくいい。
かつてはmonastery (修道院) だったんだけど、いまは博物館になってる。二階は寝室になっていて、いや、これはいまでも使えるんじゃない? Wifiさえあれば、ガッハッハ、みたいなバカ話してた。
チュービンゲンの中心からここまでが3kmというから、岡崎城から大樹寺までってかんじ。(すべてを岡崎座標系で評価する)
2月3日
起きた。土日はMax-Plank-Hausは食事が出ない。食堂も受付も週末は全部閉鎖している。訪問者にとってはいまいちな環境だが、労働者にとっては非常によい環境。日本のブラックな労働事情とは真逆なのだが、結局良いことと悪いこととは表裏一体なのだなと思ってしまう。
ホストは工学畑出身なので、ホビー関係で話が盛り上がった。「タミヤ」知ってるか?とか聞かれた。これはもう、今度は秋葉原に案内するしかない。このあたりで:ラジコン専門店 ~ RCアドバイザー チャンプ 秋葉原店 あと、フタバ産業、ツクモロボット王国。十字屋 ホビーショップは閉店してた!
ホーエンツォレルン城行ってきた。雪にけぶっていてすごくいいかんじだった。 ホストに拠れば、ノイシュヴァンシュタイン城よりも観光地化してないとのことで、じっさい静かで良かった。
よし、書類書きが終わった。もうすこしで、すべてが、すべてが終わる。(<-中二病っぽく)
そしていまから寝る。あしたはチュービンゲンの最終日。
2月4日
Peter Theirと会って話をしてきた。これからオペに入るということで、たいへん忙しそうなところを時間取ってもらって恐縮した。
あと、Nature Neuroscience 7, 56 - 64 (2003) (上丘でpre-cueの応答)のファーストのAlla Ignashchenkovaがいまはジアドのところでポスドクをしていて、こちらともこってり議論してきた。背景の知識が豊富なので話が楽しい。
「俺、無事帰国できたら矢場とんのわらじとんかつを食べに行くんだ」(<-死亡フラグ)
2月6日
自宅へ帰ってきた! 毎度ながら飛行機ではぜんぜん眠れてない! そういうわけでいまから寝る!