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■ サルには利き腕ってあるの?

調べものをしてたらいつのまにか「マカクの利き腕」あたりの話題にぶつかったのでまとめておく。というかものすごくたくさんの研究があるので焦点を絞るのが難しい。ニホンザルに関しては幸島のサルで左17、右8、あいまい16という報告("On the handedness of Japanese monkeys" 徳田喜三郎著)がある。

べつの論文("Preferred hand use in the japanese macaque troop, arashiyama-R, during visually guided reaching for food pellets" 久保田競著)でもおなじかんじ。このへんのは、餌をやったときにどっちの手で取るかといったような調べ方をしている。学習効果を見るために、暗くして触覚弁別課題とかやったりすると左優位なのが減る。"Lateral Preferences in Monkeys"

とかやってるときりがないので、Primate laterality - Google ブックス この本の6章を読むと歴史的経緯からいろいろ書いてあるようだ。ただし、これは1993年の本。

そのあとでプログレスと考えられるのは、bimanual taskの使用をしているものがある。これではマカクは右優位だそうだが、同じ著者がinfantでは左優位 と書いてるんでいまいち信用できない。

メタアナリシスしているのもある。 Old world monkeyでは左優位ということになるらしい。

とはいえ、けっきょくのところstandardized testが必要だなと思うわけで、これはbaboonの論文だけど、ヒトのテストを応用して、trunkの向きとかそのへんまで考慮している。

予想以上に込み入った話だった。しかもこれはまだ脳機能イメージングによる脳活動のlateralizationの話を入れていない。

とりあえずメモっとく。


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