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■ Perirhinal cortex(嗅周皮質)の構造と機能

とおおげさなタイトルで始めてしまいましたが、non-human primatesとrodentsとでのperirhinal cortexのanatomyとfunctionについてということで関連するレビューをまとめてみました。しばらくこの分野はご無沙汰なので情報が古いかも知れません。お気づきの方はご指摘を。

まずは解剖学ということで。Perirhinal cortexは側頭皮質と隣接したarea 36と、より内側でentorhinal cortexと隣接したarea 35とからなっています。Area 36はlayer 4があるけど、area 35はlayer 4がないなどいくつかの点で構造が異なっています。しかし、どちらも側頭皮質からの視覚入力やその他のmodalityの感覚入力を受け、entorhinal cortexへ投射しているという点では共通しています。

Cytoarchitectureの違いに基づいた領野の区分についてのレビュー。

1995年とやや古くなっていますが、領野の区分および他領野との結合に関してratを中心にして、macaque monkeyと比較してあります。なお、perirhinal cortexのanatomyに関してはmonkeyもratも、UC DavisのDavid G. Amaral(Squire系列)のところで出しているものが現在のスタンダードになっていると言えます。

Monkeyに関してはさらに細かいsubdivisionが提唱されているのですが、

ちょっとこれは話が細かすぎるかもしれないので、

こちらの方が領野の区分については歴史的経緯を追っていてわかりやすいかもしれません。時代ごとにみんな違った名称を使っていて、古い論文を読むとTE1/2/3(Pandyaによる分類)とか出てきて面食らうのですが、そういうときに便利。Humanとmonkeyの比較の資料としても役に立ちます。そっちはそっちで重要なポイントですが、以前の大学院講義スレで多少触れてます。(Humanでのsemantic dementiaが起こるところがperirhinal cortexに相当するのでは、とかそういう話。)

解剖学のつづきで他の領野とのconnectivityについて。大脳皮質連合野との相互結合、海馬やentorhinal cortexなどの内側側頭葉記憶システムとの相互結合それぞれを押さえる必要があります。だいたい双方向性なのですが、細かいことを言うといろいろある。んでもって、解剖学者は話が細かい。わたしを含めてのことだけど。Rodentsでのconnectivityに関しては、

この論文のfig.14がいちばんよいまとめではないでしょうか。これをみると、area 36とarea 35とでやや違いがあるような書き方をしてます。Area 36のほうが側頭皮質との結合が強くて、area 35のほうがentorhinal cortexとの結合が強いとのこと。

Monkeyでのconnectivityに関しては、

これの最後の図がいちばん良いまとめだと思います。かつてわたしはこの図を机の前に貼ってました。(と言っても私の机は荷物置き場になっていて機能してなかったのだけれど。)

うお、構造の方だけでいっぱいいっぱいなので、機能については次回。


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