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■ 「ガヤの日記」の2/20

「ガヤの日記」の2/20にうちの2/20のコメント欄についての応答あり。サンクス。そこからわざわざ探して見にきてくれた人がもしいたらサンクス。ちなみに2/20の私のコメントはまるでガヤが[spontaを調べたら情報がわかる]と言っているのに反論しているように見えることに気付いた。べつにそんなことは言ってない。
で、ガヤ日記にあるように、時間的な繰り返しの構造(モチーフ)でspontaが作られているかもしれない、ということは、神経ネットワークのとる構造は実はそんなになくて(自由度は予想されるより少なくて)、そのいくつかの可能な構造のあいだを自発状態で遷移しているということなのかもしれない*1。ガヤがreferしたArieliの論文はそのような遷移しながらできる空間パターンが自発のときと刺激応答のときとで同じであることを示していた……
脳のネットワークの機能構造を調べる研究と入力出力のあいだでの情報変換を調べる研究とが合体するところまではもう近いと思う。たぶん究極は「行動する人間のすべての神経細胞の活動をモニターする」ということだと思うけど、そこまで行かなくてもすべきことはいくらでもある。
ところでそれでも意識と神経活動をつなぐのには問題があるかもしれない、といういわゆる「ハードプロブレム」のことをずっと考えているわけなんだけど(また話をややこしくする)。ここで「オートポイエーシスには入力も出力もない」とはいったいどういうことかを思い出してみる。


*1:これはたぶんCossartのNatureからのimplicationでもあるが「時間的繰り返し」というのがさらに重要なところ。


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