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■ 「視知覚研究の融合を目指して-生理、心理物理、計算論」参加しました
生理研で毎年6月頃に行われている視覚研究会「視知覚研究の融合を目指して-生理、心理物理、計算論」に参加してきました(プログラム:PDF)。昨年は発表させていただきました(20060609にさらっと記載)。
今回の演題でいちばん印象深かったのは産総研のシステム脳科学研究グループの小村さんの仕事でしょうか。いまのところ視床のattentional modulationという印象の仕事ですが、実験デザインがかなりかっちりしていてデータが強烈。これもかなりいいとこ行きそうです。
懇親会は例年通り、立食形式の後にとなりの座敷部屋で10時まで語りモードで。これいいやり方だなあと思います。どこか飲み屋へ移動するとそこで研究の話が切れてしまいがちですが、座敷形式だと研究の話をする雰囲気が持続するのです。これは見習いたい。統合脳の班会議でも、以前の長野の松代での会では立食形式の懇親会の後に大きな座敷の部屋に丸テーブルが10個とかそんなかんじの部屋に移動して語り合ったり、さらにホテルの部屋になだれ込んで夜遅くまで語り合ったりという機会があってとても良かったです。札幌や東京ではちょっとそういう機会がないので残念。ようするに私は「合宿」がしたいのですな。いい年して言うのもなんですが。(自分はことし、二十七になります。白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます。ウソ。)
研究会終了後はラボツアー開催。うちのラボをぐるっと回ってもらってから、最後に私が以前発表したポスターを前にして電気生理データを説明して強制的に議論モードへ。(パックのツアーで土産物屋に連れていかれるのと同じみたいな。) そこでいろいろアドバイスをいただきました。どうもありがとうございます。これからこれをとりこんで来週のASSCポスターの作成です。
生理研のメリットはいろいろありますが、ひとつは研究会を開催して各地各分野の方を議論する機会を持つことが出来ることです。今回も同年代の神経生理学者たちとお話しできるだけでなく、心理物理の方と議論が出来たのは大きな収穫でした。私のポスターのROCカーブの説明で「y=-xの軸で対照でないからunequal variance modelで考える」みたいな話が一発で通じてしまうのにほとんど感涙。いや、プロにとっては当たり前なのでしょうけど。ホワイトボードが真っ黒になりました。
ちょっとテンション上がり気味で書いてみました。かつては書いてから数日おいて冷静になって見直してから載っけてたのですが、そういうことしてるとそもそもエントリを書かなくなることがわかったのでちょっと勢い付けぎみで。