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■ ASSCの予習
来週末はラスベガスで開催されるASSC11(the Association for the Scientific Study of Consciousness)で発表をします。6/22夕方到着で6/23午前発表。6/25早朝にあちらを発って帰るという強行スケジュール。死んだ。
ちょうどプログラムもアップデートされたので、いくつか要旨など読んでおきましょう。かんじとしては去年の方が顔ぶれが面白かったような。
"The Exclusion-Failure Paradigm and Signal Detection Theory - P without A consciousness?" Elizabeth Irvine。これは以前のエントリ(20050905)で言及した、signal detection theoryとexclusion paradigmを組み合わせるとPhenomenal consciousnessとAccess consciousnessとを分離出来るのでは、という話です。論文集めてある程度読んでたのだけれど、放っておきっぱなしになってました。ちょうどいい機会なのでここでキャッチアップ。
"Cueless Blindsight" Petra Stoerig
Blindsight patientのvisionというのはforced choiceの状況で出てくるものなので、go signalのようなcueingにとても依存します。でもこの発表ではcueなしでも視覚検出detectionが可能だと言ってます。デネットも「解明される意識」のなかで似たケースを用いた議論をしてます。つまり、cueingなしでも自発的に視覚認知行動が出来るようなケースを仮想的に考えて(superblindsightと呼んでいます)、もしそういうことがあったらそれは意識があるのと違わないとかそういう議論。この問題、私自身は実験的環境においては"where to go"と"when to go"との関係として捉えられるのではないかと考えているのだけれど。
つづくかも。
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- / 投稿日: 2007年06月13日
- / カテゴリー: [視覚的意識 (visual awareness)]
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