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■ ブラックスワンと世界滅亡の夢
東北大通研でなんか気の利いたこと言えるように「心理学が描くリスクの世界」とブラックスワンのおまけ部分を単行本化した「強さと脆さ」を借りてきた。タレブの本は尊大すぎて嫌な気分になるので読み進めるのがつらい。
ヒトの不合理な楽観的思考 これ面白い。ガンになる確率を推定してもらって、あとで実際の確率を提示される。そこをfMRIで見る。ガントリの騒音の中で現実を見せられて、なんだかどんどん気が滅入っていく被験者を想像するとなんだか可笑しい。
そういえばなるほど私は生命保険に入っているにも関わらず自分が死ぬ確率を知らない。生命表で調べた。第20回生命表(男) いま43歳の私が60歳になるまでに死ぬ確率は7.2%。(= 1 - l_60 / l_43) やっぱ生き延びるだけですごいことかも。
計算してみた。五分五分の確率であと40年生きるのか。無限? 揺らいだ 有限つまりは。
「ブラックスワンと世界滅亡の夢」ってのを考えた。太るまでエサを与えられた七面鳥がある日終了するのと同じようにいつか世界も滅亡するが、その確率を我々は計算することが出来ない。それでもわれわれは「めったにあり得ない現象」を心の底で恐れ、その恐怖は「世界滅亡の噂」として繰り返し現れる。