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■ 「皆既月食」から始まって「過去への旅路」まで
こんどの火曜日は皆既月食ですね。月が出てくるときにはもう欠けていて、皆既月食になるのが19時台、というわけでとても見やすいので、子どもたちと一緒に見ようと思ってます。
んで、ふと、むかし子どもの頃にひとりで皆既月食を見たことを思い出したんです。父も母も兄弟も寝静まっていた深夜、ひとりでベランダのガラス戸を透して見ていたんです。部分月食が始まるところから、皆既月食になって赤黒い月を見て、また部分月食になって完全な月に戻るまで。眠かっただろうに。だから時間はけっこう夜中だったし、そんなに寒くはなかったけど、窓を開け放ちたくなるような真夏でもなかった。そんなに夜遅く起きているからには小学校には入ってたろうし、高校生だったらもっと記憶が鮮明なはず。このへんの記憶をもとにしてあの皆既月食がいつだったか探してみようと思い立ちました。ネットがあればこんなことも出来るはず。
まずはwikipediaでList of lunar eclipsesというのを発見しました。予想通り、皆既月食はそんなにはないので絞り込めそう。わたしが6歳(1974)から16歳(1984)までのあいだで世界で見られた皆既月食は9回ありました。
さらにNASAのサイトでJavascript Lunar Eclipse Explorerというところを発見しました。ここに東京での皆既月食、ということで条件を絞ってみると、
Date | 部分月食開始 | 皆既月食開始 | 皆既月食終了 | 部分月食終了 |
1974-Nov-29 | 22:29 | 23:36 | 00:51 | 01:58 |
1978-Mar-24 | 23:33 | 00:37 | 02:08 | 03:12 |
1978-Sep-17 | 02:21 | 03:25 | 04:44 | 05:48 |
1979-Sep-06 | 18:18 | 19:32 | 20:16 | 21:30 |
1982-Jan-10 | 03:14 | 04:17 | 05:35 | 06:38 |
1982-Dec-30 | 18:51 | 19:59 | 20:59 | 22:07 |
こんなかんじになりました。両親や兄弟が寝ていたということからして、夕食時だった1979-Sep-06や1982-Dec-30は除外されます。また、6歳で深夜まで起きていたとは思えないので1974-Nov-29も除外です。そんな寒くなかったはずなので1982-Jan-10も除外です。そうすると残るのは1978-Mar-24かもしくは1978-Sep-17。どっちかはわからないけど1978年というところまでは絞れました。10歳、小学校4年生でそんなことをしてたんだろうか。どうも自信がないのだけれど、4年生、このころは科学が大好きで計算尺を自作したりとか、そろばん塾に通い出したり、深夜ラジオ(といっても11時くらい)をこっそり聞いたりとか、なんか自我の芽生えみたいなのが起こってたころで、なんかもっともらしいようにも思えて、なんか満足しました。
思えば長男ももうそのころのわたしの歳に近づいてきました。その事実にただただびっくりってかんじなんですけど。歳喰うわけだ。わたし主観としては25歳くらいで時が止まったかんじなんですけどね。
タイトルはピンク・フロイドとニール・ヤングでした(ラジオのディスクジョッキー風)。