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■ 論文いろいろCerebral Cortex

"Distribution of Activity Across the Monkey Cerebral Cortical Surface, Thalamus and Midbrain during Rapid, Visually Guided Saccades" Corbetta and Snyder。Washington University School of Medicine, St Louis、ということで同じところにいるのですな。もう、ほんといろんなところがnhpでfMRIやってますよ、ってことなのですが。Block designでvisually guided saccadeやらせてます。Parietalとかfrontalとかが活動するのが取れるのは当然として、上丘やpulvinarが活動するのが見えてます。
"High Response Reliability of Neurons in Primary Visual Cortex (V1) of Alert, Trained Monkeys" Gur and Snodderly。以前もJNS 1997で同じ話題をやってたことがあったのだけれど、論旨はほとんど変わってない模様。JNS'97は、V1のニューロンは同じ刺激を提示してもそのたびに発火頻度がばらつくのでPoisson的に発火している(Fano factor = 1)と考えられていたのだけれど、小さな眼球運動を補正して、網膜上の視覚刺激の位置が一定になるようにしてみたら、このばらつきはずっと減った、って話。どのくらいニューロンの発火がreliableであるか、というのは意志決定にどのくらいのニューロンの情報をプールする必要があるかという問題と関係して重要であると考えられているわけです。
"Activity-dependent Expression of occ1 in Excitatory Neurons Is a Characteristic Feature of the Primate Visual Cortex" 基生研の山森先生のところ。V1に選択的に発現しているocc1 mRNAのin situ hybridizationをやってます。Monocular deprivationで発現が落ちたりするので、activity-dependentに発現しているらしい。山森研からはほかにも、motor cortex specificに見つかるGDF7 proteinとか、occ1と相補的なかんじで発現してるRBP geneとかが報告されてます。


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