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■ 「ニューロインフォマティクス:IT時代の脳科学展開」

こんどの月曜に「ニューロインフォマティクス:IT時代の脳科学展開」に行ってきます。

私自身はこの件については、どうやって草の根レベルでいろんな情報を集めて、継続的に運用してゆけるか、という点に興味があります。つまりハコモノ行政的にとりあえずサイト作りましたよ、ではなくて、データを提供する人もデータを使用する人もいる状態を続けられるか、ということです。これはなかなか難しい。Web1.0的発想で言うなら、ポータルサイトとなるものを作りましょう、みたいな話になるでしょうが、それではデータを提供する経路ができない。だから、Web2.0的発想でXOOPSとかを使ったコミュニティーサイトを作るとか、Wikiを立ち上げましょう、とかそういう話になるわけです。

しかしそういった、読みに来る人がデータを提供する人になる、という形に持って行けるかどうかはなかなか難しい。上からのコントロールだけではだめで、そういう「生きた」システムが創発するのを待たなければならない、という面があるわけですから。たとえばさいきん、「成功するWikiの条件」という話題が出ていました:

Wikiが成功する条件としていくつか挙げられていますが、いま話していることと関連することとしては、

  • ある程度利用者が見込める(すでにコミュニティがある程度形成されている)
  • スタートしてすぐにまとまったコンテンツがある(すぐに利用できる)
  • 書き込みの敷居が低い(管理人以外にもアクティブなメンバーがコンテンツ作成をしている)

というあたりがひっかかってくるでしょう。ま、もちろん同一視できるわけでもありません。どのくらいオープンにするか、ということでもあります。でも、興味ありそうな人たちのあいだでデータをやりとりする、という感じだったら、これまでのメール中心のコミュニケーションとあまり変わらないわけで、そういうのよりはもっとオープンにしてゆくものと私は想定してます。ともあれ、あらかじめこのくらいのことは考えておきました、ということです。

わたしじしん、こうやってブログをやりながら同様な問題意識を抱いております(というか、上の文章は自分の持つ問題意識に引き寄せて書いた、というほうが正確ですな)。日々リソースを蓄積しているつもりだし、濃い書き込みをしてくださる方がいることがさらなるリソースの蓄積とコミュニティの形成につながっている、という思っています。そしてさらに、おなじように情報発信をするサイトに書き込みしたり、トラックバックしたりすることでそのコミュニティーが拡大し、より継続的なものとなってゆくのではないかと。そういうわけで、このサイトが日記というよりは、(かなり偏った)情報サイト的な側面をもつようにしているのは、私がそのように方向性をしぼっているからです。しかしあまり堅い話題ばかりでも敬遠されるし、すでに書き込みの敷居が上がってきてしまっているな、と気になっているところなのですが。ま、あんままぜこぜにして話してもしょうがない。このくらいにて。


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