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■ 今週のF1000

うちの研究所にもfaculty of 1000が入るようになったのでぼちぼちと紹介します。
Melvyn Goodaleが二つ挙げています。
Experimental Brain Research "What the hand can’t tell the eye: illusion of space constancy during accurate pointing" Pointingは意識の関与の不在下で起こる、Goodaleの主張するdorsal pathwayは意識に関わらない、とする説に整合性のある知見です。
Nat Neurosci "Optic ataxia errors depend on remapped, not viewed, target location" A Vighettoたち。Optic ataxiaについては何回か採りあげました(過去スレッドあり)。Optic ataxiaの原因をこれまでの「網膜上の情報を標的の表象に変換するところの障害」ではなくて、「gaze-centeredな座標系からarm-centeredな座標系へ変換するところの障害」にあると主張しています。
あと、Kevan A. MartinがLogothetisのNature 5/19を挙げています。
Nature "Lack of long-term cortical reorganization after macaque retinal lesions"
この話、去年のSFNでもやってたんですが(605.3)、この派手な発表の次がU.T.Eyselによるmultielectrode arrayでのcatでの報告(605.4)で、reorganizationはあるという結論だったんですが、そっちのほうが本当のように思えました。LogothetisのほうはfMRIでretinal lesionの影響を定量的に見ようとする、かなり危なっかしいものと思いましたし。


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