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■ Brian Wilson "SMiLE"
Brian Wilson "SMiLE"
買いました。カーステレオで流しながら買い物にでも行こうかと思って聴きだしたんだけど、思わず車を止めて駐車場で一周するところまで聴いたところ。すごいよかった。
お蔵入りになったSMILE、その抜け殻というかデモテイクとして発売された"smiley smile"、それ以降断片的にオリジナルアルバムに入れられたマテリアル(surf's upなど)、そして出回ったブートレグ、というあたりの経緯についてはググればいろいろ出てくると思います。
基本データとしては、昔の録音の題材を使ったのではなくて、新しく現在のバンドで録音したということ。だから、Brian Wilsonの声は昔ほどすばらしくないし、声が出ないところ(Surf's upの「カーラミネイテドルーインズドオーミーノー」)とかは他のメンバーのコーラスをくっつけることで処理してたりします。あまり今っぽい音が聴こえてこないようにアレンジと録音とに気を使っている様子が見られます。あくまで今のバンドが作ったものであって、あの伝説がよみがえる、というふうに考えて聴くべきものではありません(これが当時出てたら、Sgt. Pepper'sを越えたかどうかを議論する意味はないと思います)。
それで、1999年のBrian Wilsonのソロ「imagination」を聴いてまったくピンとこなかった私としては、ぜんぜんダメに聴こえてもおかしくないはずなのですが、すばらしかった。なんというかすごく輝かしい感じ。明るい、といっても能天気な明るさなわけはないのだけれど、"smiley smile"の密室感に慣れてしまった耳からはほとんど拍子抜けするくらい。グループとしてうまくいっているのだと思います。飛行機の中では英語のテープでも聞いてるつもりだったけど、もうこれに確定です。
と、興奮を書き付けておきます。