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■ Stochastic Resonance

は「Noise-induced order」で「もっと高次な非線形ダイミクス」なのかなあ。そのへんがやっぱりわからない。非常に素朴なartifactualな現象のようにも思えるし。で、以前に見つけたのは山本義春さんのページ(ちなみに高校水泳部の先輩)。それからイタリアのページ
後者のページにあるレビューのfig.1なんかを見てると、たしかにガヤが言うようにBoltzmann machineをイメージするというのは正しいのかもしれない。ガヤがそれをイメージするのはわかる。UP stateとDOWN stateとの間をノイズが付加することによって行ったり来たりしている状態はたしかに二つの安定状態(アトラクタ)を持ったエネルギー曲線と捉えられるのだろうし。
なんにしろたぶん統計物理をわかったうえでないと使えなさそう。U.T.氏がGouldさんのところで書いていたように、素人は深入りは禁物かもしれない。どっかで関係してくる気はしていて、それが私の場合は"detection"という概念への寄与ではないかと考えてはいるのだけれど。で、前者のページを見なおしてみると、Collinsという人の論文*1でnear-thresholdでのdetectionへのnoiseの効果があるとのことだった。Tactileだけど。
追記:義春さんがPhysical Review Lettersに"Behavioral Stochastic Resonance within the Human Brain"というのを出しているのを発見。"The first evidence that stochastic resonance within the human brain can enhance behavioral responses to weak sensory inputs"だそうな。これは3/3に私がイメージしてたのに近い。
さらに調べてみたら、義春さんは上記のJJ Collinsという人といっしょに論文も書いてた。しかもこのCollinsが"Stochastic resonance without tuning"をNatureに出している人だった。つながってきたかも。


*1:Phys. Rev. Eだって。そこまでさすがに手は回らない。

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# ガヤ

いつもながら、さすがは鋭い洞察力。このGammaitoniのレヴューはYusteラボで読まされました。しかも、まさにUP-DOWNの絡みです。お見事。一方、山本義春さんの方はむしろD. Fersterのthresholdingの概念に近いですね。

# pooneil

サンクス。反応早すぎ。書き込んでから10分しか経ってないよ……おどろいた。


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