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■ アンケート集計 / 来年は「身体性の脳内メカニズム」です!

NIPS-SSC workshopのアンケートの集計が終了したのでwebサイトにポストしておきました。PDFファイルにしてあります。全体的に好評だったのでよかったです。ぜひこれを将来につなげていきたいです。

ということでさっそく来年の研究会ですが、もう始動してます。以前のエントリでも書きましたが、日本のミスター・ミラーニューロン、近畿大学の村田哲さん(ラボのwebサイトおよび「脳のセミナー」へのリンク)といっしょにオーガナイズするということで相談を始めています。

タイトルは「身体性の脳内メカニズム」。英語で言うならembodimentです。自己・他者・身体の認知、模倣、共感などの領域で実際に手を動かしている若手の方にしゃべっていただくという方向性で、これまでと同様、議論が活発に出来るような形を目指します。学際的にいきたいので、神経生理学、脳機能イメージング、理論モデル、神経心理、発達心理、動物心理、ロボティクスなどの関連の領域から講演者の方を選考しているところです。学際的にやるときのポイントはどれだけ脳と結びつけることを意識しておられるかという点だと思っているのですが、ともあれご期待下さい。

まだわたしも勉強中ですが、どうやらいちばんの参考図書となるのは「ソーシャルブレインズ 自己と他者を認知する脳」(東大出版)になりそうです。ということで図書館から借りて読んでます。みなさんもぜひ。

さいきんはクリス・フリスの「心を作る」も読んでます。だれかあそこ行って仕事してきた人とかいたら今回のテーマ的にも適任だと思うのですけどね。わたしにとっては身体性とベイズ脳ってのは直結するんで、身体性ってのは周辺領域なんかじゃあなくって、ニューロンのcodingの本質に関わっていると思ってます。ってのがこないだのわたしの「アクティブな知覚」で言おうとしてたことに繋がります。

あー、いま思いついたけど、再来年はBMI、というか操作脳科学でcoding/decodingまで含めたあたりがテーマというのでどうですかね。毎年少しずつオーバーラップしながらテーマを移動させてゆくという意味では悪くないのではないでしょうか。技術的な面よりも、脳情報の活用・制御によって私たちの身体・知覚表象がどのように変わるのかというあたりに焦点を置ければ楽しいと思います。Coding/decodingの議論ができるほど進歩してればなお良いなあ。脳プロと連携しつつも違ったかんじでアプローチできるとよいのですけど。なんてかんじでネタは尽きないね。

話を戻すと、来年の日程は現在のところ10/15(金)-16(土)を予定してます。神経科学大会とSFNの間ということでこれもいつもと同じです。

ともあれ、まだ現在申請作業中ですので、開催できるかどうかは例年3月に確定します。随時レポートしていきたいと思います。ではまた。

追記:事業仕分け関連はいろいろ思うところはあるけど、ここには書かずにTwitterの方だけにしときます。


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