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■ 渦の中で

Twitterに書いてたら長くなったのでこちらに移動してエントリ化。


T.S. Eliotの「荒地」の冒頭、サテュリコンからの引用より。 「クーマエのシビルが甕の中にぶらさがっているのを私はこの目で見た。子どもたちはシビルに問うた『なにがしたい?』シビルは答えた『死にたい』」

これを冒頭に持ってきたことによって、この詩は「死」というよりは「老苦」についてのものとなっている(シビルはアポロンから不死を得ながらも老苦から逃れることに失敗した)。思えば「プルーフロック」もそうだった。

シビルって巫女/予言者/魔女のことか!バナナフィッシュの女の子はシビルだった。なるほど、額を撃ち抜いてしまったのだな。以前、シビルの萌えキャラ化というのを考えたことがあったけど、ならば名前は「巫女子(みここ)」だな。なんかラノベっぽい。(つうかそれ西尾維新)

実家に"The Pictorial Key to the Tarot"を置いてきたままだ。やっぱ俺はさ、英文学科とかでT.S. Eliotとか読んでればよかったんじゃないかな。(逃避中) ... 俺はさ、弱さを弱さのまま保ち続けられる能力と安全弁とを備えていたのだと思うのだよ。

(タロットを繰りながら)逆さ男が出てきませんね、水死に気をつけてください、これを読んだ15歳の晩から人生を重ねた一方で、すっかりすり切れて無感動になった俺は、すべてを取り戻すために、無謀な賭けに出たりするのだ。

ツーか、違うよな、大学時代にカポーティとかに言及してるオザケンの文章とかに戦慄して、貴族でなきゃむりなことはやめようって誓ったんだよな。俺がいまからやっても間に合いそうなものが何か、それなりに冷徹に考えて、道を選んだんだよな、... 後付け的に言うならば。

Twitterのタイムラインは見たくないものを見ずにいられるのが特徴だそうだ。なるほど、俺のひとりtwitterはそういう意味では究極だ、だれも俺のタイムラインにはいないのだから。(follow=0にしてあるんだ)

シビルは答えた「死にたい」と。そしてシーモアはベッドで銃の引き金に指をかけた。それがすべての始まりだった。


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