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■ Alva Noëが東大に来ます

これまでに記事を寄稿していただいているArational Agentさんから、Alva Noëが来週末から東大に来て連続セミナーをする予定(5/31-6/9)を教えてくださいました。どうもありがとうございます。
Arational Agentさんの日記の5/19のところにセミナーのタイトルと参考資料へのリンクがあります。
ざっと見たところ、Real PresenceはAlva Noëの知覚理論の最新版である様子。"Neural Plasticity and Consciousness"のほうはSusan Hurleyとの共著で、もっとニューロサイエンス寄りです。
神経科学者は"Neural Plasticity and Consciousness"のほうが取っつきがよいのではないでしょうか。取り上げられているメイントピックは、Mriganka Surのferretでvisualのinputをaudotory cortexにつないだ話。Ferretは視覚入力を聴覚野で処理するわけですが、はたしてferretは視覚入力を光として感じるのでしょうか、それとも音として感じるのでしょうか。(この問いは下條先生の「 「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 」でも取り上げられていました。)
聴覚野が活動するのだから聴覚として感じるのだという考えと、視覚入力を処理するのだから視覚として感じるのだという考えがあります。Alva Noëは前者に"cortical dominance"、後者に"cortical deferance"と名を付けます。Sensorimotor contingency / dependencyとvisual awarenessとの関係を重視するNoëは"cortical deferance"の方を支持するわけですが、ともあれ、さまざまな例を挙げて、empiricalな問題に落とし込むような議論の形です。ほかに出てくる例としては、定藤先生の仕事でblind subjectが点字を読むときに第一次視覚野が活動した話とか、左右反転めがね、共感覚、phantom limb、というわけです。
予習がてら続く予定。

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# Arational Agent

今日主催者から、Noe セミナーの実施時間が変更されたという連絡を受けましたので、早急にご報告申し上げます。最新の予定ですと、6月2日、9日(金)両日のセミナー開始時刻が1時間30分繰り上げられています。

6月2日(金)セミナー2, 13:00-14:30、セミナー3, 14:40-16:10
6月9日(金)セミナー5, 13:00-14:30、セミナー6, 14:40-16:10

場所の変更はなく、6月2日は、東大駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3で、6月9日は同じ建物、同じ階のコラボレーションルーム1です。以上、よろしくお願い申し上げます。

# pooneil

ご連絡どうもありがとうございます。
けっきょく6/2だけ参加できることになったのですが、うーむ、残念ながらセミナー2の途中から、ということになりそうです。
それでは東大でお会いしましょう。

コメントの重複分は削除しておきました。


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