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■ antisaccadeを使った自発的眼球運動の研究
060110のエントリでわたしは以下のように書きましたが、
Munozが注目する理由はよくわかります。行動開始がvoluntaryであるか否か、という問題に関わるのではないか、ということでしょう。Monoz自身はprosaccadeをreflexive saccadeとして、antisaccadeをvoluntary saccadeとして扱ってこの問題に取り組んでいます(Nature Reviews Neuroscience 04 "LOOK AWAY: THE ANTI-SACCADE TASK AND THE VOLUNTARY CONTROL OF EYE MOVEMENT")が、今回の論文はそれと問題意識を共有しているように思います。
コメントをしてくださったvikingさんのところでオリジナル論文の方(Nature Neuroscience '02 "Human fMRI evidence for the neural correlates of preparatory set")が解説されてます。こうやって話題がつながってゆくのはすばらしいことです。
以前に読んだときは、Gap periodが長すぎて、express saccadeが出るような、いわゆるgap paradigm (gap = 200ms)とは違うよなあ、とか思いましたが、このパラダイムも"when to saccade"に関わってくるので重要です。あと、なぜFEFであってIPSでないのか、というあたりは、parietalでやっているらしい目標設定と、FEFでやっているらしい運動準備やら行動選択やらの違いが反映しているようなので、そういう目で精読してみよう、と思いました。
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- / 投稿日: 2006年01月12日
- / カテゴリー: [上丘、FEFと眼球運動]
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