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■ 2:6:2の法則

K.Moriyama's diary 8/13より。
8:2の法則(=Paretoの法則)は以前書いたpower lawと本質的には同じもの("Zipf, Power-laws, and Pareto - a ranking tutorial.")であるらしい。
ところで昆虫での元ネタってなんだったっけ、と調べてみると、
アリは働きものに「?」北大助手ら確認 2割「働かない」
というのにたどり着きました。んでこれを元にググって見つかったのがこちら。

著者の長谷川英祐氏のサイトを探してみたところ、北海道大学大学院農学研究科 環境資源学専攻 生物生態学体系学講座 動物生態学分野のサイトに長谷川英祐助教授の名が。しかしこの話題についてはまったく触れていない模様(というか99年以降の更新がない模様)。というわけでこの話が論文になったかどうかさえ不明なままこの調査は中止しました。
西森拓氏のホームページはこちらのようです。
ちなみに、圏外からのひとこと(2003-08-20)にあった、2:6:2の法則は正規分布を0.84SDを切ってみればあたりまえだ、というのは群への操作の前後で働き者であるかないかの基準が変わってしまうときには成り立つことだと思います。日常生活での印象の場合、操作後の群の全体を見て基準を引きなおしている可能性があって、たしかにトートロジカルな感じはあります。しかし実験で基準をちゃんと固定している場合(double blindにする:たとえば、操作前後の行動をビデオで撮影して、それをランダマイズして別の実験者が行動をratingする)にはそれは当てはまらないので、その辺の興味もあって原著ではどうしているのか興味があるのですが。


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