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■ シンギュラリティサロンで講演しました: 「意識を教える」からエナクティブ・アプローチへ

シンギュラリティサロンで講演してきました。2年ぶり2度め。以前2019年にお誘いいただいたときは、自由エネルギー原理についての話をしました。そのときの様子はこちらのブログ記事で紹介してます。

今回は私吉田と、吉田が所属する北海道大学 人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)のセンター長を努めている田口茂さんとの2人での講演です。2人合わせてのテーマは「「意識の考え方」を考える──北大CHAINの挑戦」としました。「意識の考え方」を考える、ということをCHAINでの共同研究および大学院教育としてどのようにやっているかを紹介することで、ついでにCHAINの宣伝もしてしまおうというわけです。

こちらにこの講演についてのwebサイトがあります。SpringX 超学校 シンギュラリティサロン@SpringX 「意識の考え方」を考える──北大CHAINの挑戦 このページから講演の録画も観ることができます。

私の講演のうち、後半の本題部分のスライドをslideshareにアップロードしてありますので、ここに埋め込んでおきます。

シンギュラリティサロン20211030ep from Masatoshi Yoshida

私の講演についての要旨はこちら:

第2部:「意識を教える」からエナクティブ・アプローチへ 吉田 正俊氏 今年度、北海道大学の大学院全学共通の講義として「意識の科学入門」を開講しました。そこでは意識の研究を「知覚としての意識」「自己としての意識」「生命・情動としての意識」というアプローチに分けて整理したうえで、それぞれの重要な知見を紹介しながら、受講生に意識研究のこれからあるべき姿を模索してもらうことを目指しました。本講義の概要について紹介しながら、意識の様々な側面がエナクティブ・アプローチによってつなぎ合わせることができること、そしてそれを記述するためにフリストンの自由エネルギー原理が有望であることについて議論します。

私の方からはCHAINでやっている教育の実践について紹介ということで、今年度開講した「意識の科学入門」について紹介しました。それが意識の解明にどうアプローチしてゆけばいいかという問題についての見取り図にもなっているという構成です。

なお、「意識の科学入門」については補足資料ということで、講義の概要をCHAINのwebサイトに掲載しています。北海道大学 大学院共通授業科目「意識の科学入門」補足資料

来年度もこれをさらにブラッシュアップした内容で大学院講義を開講する予定です。ぜひご期待ください。


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