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■ ASSC17 (第17回 国際意識学会) @San Diego 参加記

7/11

San Diego到着! つか寒い! 20度くらい。短パンとジョギング用の長ズボンしか持ってきてねーぞ!

ホテル着いて仮眠。そして目覚めると23時。どうすんだこれから。水とパンは買ってあったけれど。15時過ぎにホテルに着いてすぐ寝たから、ほぼきっちり8時間寝てる。ある意味健康的。日本時間でもなければカリフォルニア時間でもない、ナゾな時間帯。強いていうならばドイツ時間?


7/12

Anil sethと金井さんのチュートリアル参加中。さてどうやってPCとIITが繋がる? (PC=predictive coding, IIT = information integration theory)

James PrizeはAaron Schurger。いまはDehaeneのところでaccumulator modelをやってる。代表作としてはScience 2010。私にとってはGYさんのポスナー課題での仕事(Neuropsychologia 2006, 2008)が重要。

なんとか耐えて22時までは寝ないでいて、それから就寝したが、3時半に目覚めてそれから眠れない。諦めて朝飯食った。なんとか寝てみる。


7/13

今日の午後のSpecial Roundtable Discussion: Debating Integrated Information Theoryだけど、John Searleの参加はキャンセルとなってた。聞いてないよ!

Ustream終了後にさらにいろいろよもやま話。そして23時で終了。夕食食うの忘れてた。19時半開始からずっと水だけだった。買ってたアイスは完全に溶けてる。とりあえずバナナ食って、今日はもう寝る。


7/14

今日の朝一はSabine Kastner。SCのイメージングもやっているのだけれども、今日の話はLGNがメインになりそうだ。いや、そうでもないな、thalamusを中心に喋りたいと言ったのは、Science 2012のV4-Pulv-TEOの話の前ふりだった。

Embodimentのセッションは面白いのだが、Frédérique de Vignemontの話はほとんど実験の話というよりもコンセプトの話だな。ためしに関連する論文漁ったら、図なしで文だけ、みたいな感じだった。

Olaf Blankeのイントロでは、pre-reflective self consciousnessが出てきて、PRSC = minimal bodily SC, RSC = extended, narrated SC、という図式が出てきたので深く頷いた。さらにPRSCとしてinsularのinteroceptionみたいな話もしていたので、もっとどんどん先へ考えを進めていかないといかんなと思った。それの手がかりの一つが、incentive salienceとつなげるということ。

そして間違いなくこれから眠くなるのだが、それに抗してポスター会場へ向かう。つか朝飯も昼飯も食べてない。コーヒーブレークで生きている。

今日のメインイベントはpatrick cavanaghのkeynoteか。自分の仕事とも関連するので、ここでよくよく勉強しておく。

Concurrent sessionのほうはいろいろ雑多な感じなので、metacognitionをメインにして、メラニーのトークとか、Liad MudrikのCFSの話とか見たいものの時には移る方針で。

夕食食べて、また話し込んで、帰り道も話し込んで帰ってきた。今回もアルコールは無し、そしてハーバーアイランドから一歩も出ずに終了。今晩は走るつもりだったが、もう22時を超えたので止め。もし明日早起きできたら走ることにする。


7/15

これから出発。Contrastive methodsのシンポに出ているが、期待したような話にはならず。

前々から書いているように、表象とその操作(プロセス)を捉える方向に行くべき。そしてそれがなぜある活動で意識が生じるかのバイオロジカルな=力学系的な理論になるはず。大泉さんとIITの話をしていてさらに考えが明確になってきた。自分の仕事への応用にもイメージが湧いてきた。漲ってきた!

San Diego空港到着。チェックインから安全検査通過まで10分で済んでしまった。というわけで2時間半前に空港ゲートに到着すると飛行機は(いまのところ)15分遅れ。ということでもうすこしシンポジウムに参加してS DehaeneやNed Blockを聞いとく余裕があった。いつもわからん。

ということでHaken-Kelso-Bunz modelとか調べてる。(<-かぶれすぎw) そしたらscholarpediaの記事で荒牧さんのCerebral cortexが参照されてた。またつながった! 今度教わりに行く。

その昔薬学部の頃に清水博先生のところに行った小野ちゃんがKelsoのbimanual coordinationを卒研でやっていたのを思い出した。

あと、今回のASSC17での収穫としては、enaction説を補強するために「選言説(disjunctivism)」についてちゃんと理解する必要が有ることがわかったこと。これでマクダウエル "Mind and World"を読む必要が有ることがわかった。

やっと搭乗開始。

成田に到着した! なんかいろいろ興奮して、ラップトップで色々考えたことメモしてたらバッテリーがなくなりかけた。

前に砂山モデル的にサッカードの開始とかモデル化できるんじゃないかとか書いた覚えがあるけど、それって相転移的に扱えればよいのだよな。Izhikevichモデルみたいに簡単に表現できる面白さはわかったけど、実際のニューロンのVmがどのくらいの幅で動いていて、位相空間にmapできんのかを探せばいいのか。(<-大学生並み感想)

カップリングの概念が重要だってことはわかった。でもいわゆるcoupled oscillator (振り子をつなげた奴)みたいなものではなくて、element共有しているようなものではどうすればよいのか。

"Journal of Coupled Systems and Multiscale Dynamics"なんて雑誌もあるのか。なんか聳え立ちすぎてて全然先が見えない。

Front Psychol. 2013; 4: 285. A Dynamical Systems Account of Sensorimotor Contingencies これとか惹かれた。この著者のDi Paolo EAって、サセックスの人工知能で、飯塚さんと共著がある人か。

違った、Izhikevichモデルみたいなものを作るときに、data-drivenで、実際のニューロンのデータをたくさん集めて、それら全部を説明できるようなモデルをどうやって作るのかを参考にすればいいのか。ってそれこそがまさにホジキン・ハックスレーか。

このへんサボってたのが今になって効いてくるとは。いつだったか春野さんだったか野崎さんだったか、HHがどんだけすごいことか(いかにしてあれだけのパラメータをチャネルのデータとかない時代に係数とか合わせることができたか)ということを強調しておられたのを思い出す。


7/17

手が...脳に追いつかねぇ...!! (<-よくある)



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