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■ 「サザンマン」vs「スイートホーム・アラバマ」

Lynyrd Skynyrd and Neil Young 「サザンマン」vs「スイートホーム・アラバマ」についてのこってりとした考察。つうかおなかいっぱいで読めない。

ニールヤングはいろいろ超越しすぎていて、歌詞もうまいのかよく分からない。それでも「友人が話してたことについて考えてた。それは嘘であってほしいと僕は願ってた。」なんて言われると泣くしかない。

"Classic rock stations in the South are hilarious. At least once a day, they'll play "Southern Man" followed immediately by "Sweet Home Alabama". I call it the Southern Debate." FARK.com クソ笑った。


"Southern Man"の歌詞で前から分からなかったんだけど、二番で「栗色の髪のリリーベル(南部っぽい女性の名前)、あんたのblack manがうろついてるのを見たぜ、Swear by God I'm gonna cut him down」っていうくだり。

この文脈だとhimはblack manだ。なんで南部人の黒人差別を非難する歌なのにこんなフレーズなのかよくわからないけど、たぶんリリーベルの言葉なんだろうって思ってた。

でもそしたら"God's Gonna Cut You Down"ってトラディショナルソングがあることを知った。この歌詞は「ならずものはいつか天罰下るぜ」というものだから、これはKKK的な心情/信条を表明しているわけで、やはり南部人の言葉を批判的に/揶揄するように写し取ったと考えるのが正しいのだろう。

整理すると、二番はまるごと南部人の言葉で「リリーベル、お前んとこのXXXXがうろついてんの見たぞ、のさばらせてんじゃねえ、奴らリンチするぞ」って言わせてるのだろう。そりゃぶち切れるよなあ。なに俺らのことDQN扱いしてくれちゃってんの?って。

ニールヤングはこの曲を「風と共に去りぬ」を見た後に書いたという話がある。つまり、この歌に出てくるのは60年代の公民権運動の時代の話ではなくて、南北戦争の時代の話。当時ですら時代錯誤的な物言いだったはずだ。


いつだったか、OISTで開催したHFSPのミーティングで、Dougのラボ(カナダ)とLaurentのラボ(LA)とJanのラボ(アムス)と一緒にカラオケ屋に行って、だれかが「スイートホーム・アラバマ」入れてて、みんなノリノリで歌ってた。そこですかさず「サザンマン」入れてみたのだが、なるほど、みんなこの二つの曲の関係をよく知っているのだな。Dougはhighway starとか歌ってた。エアギター付きで。のりのいいオッサンだ。


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