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■ Scholarpedia
調べものでwebを探していたら、Scholarpediaがいつのまにかたいへん充実しているのを発見しました。
書き上がったもののリスト(All articles)のところからいくつか探してみると、偉い先生がcuratorをやってたりします。以下に気づいたところをリスト。リストでは著者をはしょったりしてます。あと、まだレビュー中のものもあります。
- Amygdala by Joseph E. LeDoux
- Reward by Wolfram Schultz。Figure 1が例によって「当店の人気盛り込み」だったんで笑った。
- Reward Signals by Wolfram Schultz
- Mirror Neurons by Giacomo Rizzolatti
- Habenula by Okihide Hikosaka
- Cortical Memory by Joaquin M. Fuster
- Blindsight by Larry Weiskrantz
- Consciousness by Bernard J Baars
- Functional Imaging by Karl J. Friston
- Functional Magnetic Resonance Imaging by Seiji Ogawa
- Chaos in neurons by Kazuyuki Aihara。レビュー中。レビューの文章を見てると面白いです。
- Synesthesia by Vilayanur S. Ramachandran
- Binding by Synchrony by Wolf Singer
- Introspection by Morten Overgaard
私が知ってる若い人も書いてます。
- Visual Salience by Laurent Itti。Saliency mapの方はべつにエントリができているのでした:Saliency Map by Ernst Niebur
- Awareness of Intention by Hawkan Lau
- Attention and Consciousness by Naotsugu Tsuchiya。レビュー中ですが、レビュー形式に後述の(3) wiki-style peer-review processを選択してます。
ちなみにレビュー形式はいろいろ選べるようになっているようです。いまのところ3パターン見つけました。(1) "old-fashioned peer-review process: all comments should be put into the 'reviews' part of the article" (2) "mixed-mode peer-review process: minor changes in the article, major suggestions in the 'reviews' part" (3) "wiki-style peer-review process: reviewers are encouraged to modify the article directly"です。
さらにまだこれからできる項目も含んだリストを見ると、どんどん大きくなっていくだろうことが予想できます。これは良くなるのではないでしょうか。現状はまだ記事ができあがってきたという段階で、更新やレビューなどが活発になるところでまではきてないようですが。
たしか元々wikipediaはレフェリー付きでやったらうまく広がらなくて、だれもが編集できることによって爆発的に広がったという経緯があったはずですが、アカデミックな話題に関してはscholarpediaのようにやったほうがうまくいきそうに思います。ともあれ、このような形でフリーな記事ができるということは素晴らしいことです。ライセンス形態はちょっとよくわからんですが。