« 今日ネットで見た印象的なフレーズ | 最新のページに戻る | 意志決定の曖昧さ1 »

■ 実りある議論のためのリソース2

「実りある議論のためのリソース」つづき。第2日目の講演者の方に関してです。第2日目は全体として「意志決定」のパートとなっております。

5. 「情動に基づく意思決定のための大脳基底核関連回路」中原 裕之(理化学研究所 脳科学総合研究センター 理論統合脳科学研究チーム)

中原裕之さんは計算論神経科学をされておりまして、情報幾何をスパイク列に応用したお仕事(Nakahara, H., & Amari, S. (2002). "Information geometric measure for neural spikes." Neural Computation. 14(10): pp2269-2316.)で有名ですが、実験神経生理学者とも多くのコラボレーションを行って成果を出されております。今回は大脳基底核についてお話をされますが、それ以外にもattentional modulationによるtuningに関する仕事(Neural Computation 2001やNeural Networks 2002)や上丘のsaccadic burstに関わるlocal circuitに関する仕事(Journal of Neurophysiology 2006)などさまざまです。

6. 「社会的状況における意思決定のメカニズム」春野 雅彦(国際電気通信基礎技術研究所 脳情報研究所)

春野雅彦さんはMOSAICモデルの論文(Haruno M, Wolpert DM, Kawato M: MOSAIC model for sensorimotor learning and control. Neural Computation, 13 2201-2220 (2001))の著者として有名ですが、近年はhuman fMRIを使った理論の検証を進めておられます。今回発表される内容はこれまで発表されているものとは違うもののようですが、human fMRIのお仕事をリストしておきます。

7. 「ヒトにおける金銭的価値の脳内表現 - 機能的MRIによる神経経済学的研究」筒井 健一郎(東北大学大学院生命科学研究科 脳情報処理分野)

筒井健一郎さんは日大酒田研時代のCIPでの3D surface codingのお仕事(Science. 2002 Oct 11;298(5592):409-12. "Neural correlates for perception of 3D surface orientation from texture gradient." Tsutsui K, Sakata H, Naganuma T, Taira M.)が有名ですが、現在は東北大に移動されて新しい仕事を始めておられます。今回の発表では、human fMRIでの神経経済学的アプローチでの成果をお話しいただきます。まったく新しい仕事ですので、参考文献は挙げておりません。

8. 「意思決定の適当さ」渡邊 克巳(東京大学先端科学技術研究センター(認知科学分野), (独)産業技術総合研究所, (独)科学技術振興機構)

渡邊 克巳さんは下條先生のところ、彦坂先生のところで仕事を出され、多彩な成果を出しておられます。ERATOの下條潜在脳機能プロジェクトの意思決定グループのリーダーでもありまして、意志決定に関する潜在脳機能にアプローチをされております。次回から予習シリーズで採りあげさせていただきます。以下は要旨にありました、参考文献のリストです。


お勧めエントリ


月別過去ログ