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■ Social Bookmarking Tools (I): A General Review
さらに調子に乗って関連論文の要約を作成。Connoteaを作った人たちが著者になっているD-Lib Magazine April 2005の"Social Bookmarking Tools (I): A General Review"および"Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea"。
"Social Bookmarking Tools (I): A General Review"
ソーシャルブックマークについての概論。けっこうぶつ切りで読みにくい。
歴史的経緯:WebブラウザにはMosaicのときからブックマークに相当するものがあった。Googleの検索力が上がった過程でブックマークを使うよりも一回一回サーチエンジンを動かした方が簡単だということがわかってきた。ソーシャルブックマークは、googleのようにロボットがランダムにリンクを探してゆくというやり方ではなくて、登録されたユーザーが自分のためにタグ付けしてゆくことによって形成される。
Folksonomyについて: 情報を組織化するには同義語の分類(taxonomy)のようなトップダウン的アプローチが伝統的に行われてきた。ソーシャルブックマークで行われているような、ユーザーが関係あると思われるような言葉を思い思いにタグ付けしてゆく、というボトムアップ的なアプローチが出てきた。このようなunstructuredまたはfree structuredなアプローチはfolksonomy (folk + taxonomy)と呼ばれる。
タグは自己組織的に収束する特性がある。これを促進するための方策にはいろいろあるが、現在は以前付けたタグを修正しやすくする、という方策のみが実現している。
このようなボトムアップのアプローチは伝統的なトップダウンのアプローチとは相補的な関係にある。Folksonomyはトップダウンのアプローチと比べてノイジーだが柔軟性があり、労力の面でずっと安価である。トップダウン方式の二分法的分類よりもfolksonomyはよりアナログ的であり、関連性をランク付けするときにはより有用である。
タグ付けする動機: タグ付けを二つの軸で分類する。コンテンツ制作者が自分であるか、他人であるか。タグを使うのが自分であるか、他人であるか。コンテンツ制作者が他人で、タグを使うのが自分なのがdel.icio.usやConnotea(URLをタグ付けして共有する)、コンテンツ制作者が自分で、タグを使うのも自分なのがFlickr(自分のデジカメ映像などをタグ付けして共有する)、コンテンツ制作者が自分で、タグを使うのが他人なのがTechnorati。
社会的側面: Googleのロボットによるランダムなサーチではなくて、自分に近い人間によるタグ付けであることによって、より自分の探したい情報が見つかりやすくなる。
ここ以降散漫なので省略します。
結論:ソーシャルブックマークは程度の差はあれ、以下の要素を持っている。
- 個人ユーザーがアカウントを持っている
- リンク、タイトル、説明を入力するメカニズムを持つ
- ブックマークレットで入力を簡単にしている
- 分類はオープンかつフリーなタグ付けによる
- URLをタグやユーザーによって検索できる
- リンクを人気度やユーザーやタグによって調べることができる
- RSSフィードを出力できる
- ブラウザのプラグインで拡張可能
おまけとして各ツールのレビューあり。というかこっちが本体かも。省略します。
"Social Bookmarking Tools (II): A Case Study - Connotea"
こちらはまた明日。