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■ 顕微鏡で遊んだ

ご無沙汰しております。元気です。

  • 愛する妻が部屋を掃除していたら彼女のお兄さんが使っていたという顕微鏡が出てきました。検印に昭和40年とか書いてある。もの持ち良すぎ。というわけでさっそく子供たちとこれを使って遊んでみました。
  • むかし理科の授業で使ったような正立顕微鏡で、ミラーを使って光を集めてやらないといけない。出来合いの標本(竹の切片を染色して封入したもの)があったのでまずはこれが見えるか試してみました。部屋の蛍光灯の電気で充分かと思ったらぜんぜん見えない。暗いなりに見えるように鏡の位置を合わせて息子たちに顕微鏡をのぞかせてみるが、いまいち要領がわからないようす。もっと徹底的に明るくしてやらないといけないということに思いあたり、寝室のスタンドを持ってきてミラーの前に置いてやると画像が劇的に改善。子供たちも竹の維管束の構造をみておおすごい、とおおよろこびです。親の面目回復。
  • いろいろ標本を作ってみます。まずは髪の毛。透明でないのでいまいちおもしろくない。お次は息子が提案した、口腔の上皮細胞。口の中の粘膜をスプーンでこそぎとる、という定番のやつなんだけど、なんでそんなこと知ってんだ。無染色なのでミラーの位置を少し斜めにしてやって暗視野っぽくしてやると平べったい細胞が見えます。息子は人間がたくさんの細胞からできていることを実感して感慨深げ。あれ見たいこれ見たいとおもしろがっている様子で私もうれしい。
  • 標本は薄いものがいいのだということを教えてあげると、じゃあティッシュペーパーを見たいという。なるほど。というわけで見てみると繊維が絡まっているのが見えて、これは予想外だったらしく驚いていました。ニューロンみたいだね、なんて言ってる。そんな言葉教えたことないんだが。こんど私の作った標本を見せてやろう。CTBでゴルジ染色っぽくニューロンの細胞体と軸索と樹状突起とが染まってるやつを見せればお父さんがどういう仕事をしているのかもう少しイメージできるかもしれない。
  • 娘が飽きてきたのでそろそろ野外に出て標本探しをしてみます。私はタンポポの綿毛を発見して確保。息子はタンポポの雌しべを見ることに決めました。タンポポの綿毛は拡大すると箒のようで、毛の部分に細かいギザギザがある。顕微鏡の対物レンズの回し方や接眼レンズの取り替え方などを少しずつ教えると、息子はだんだん一人でできるようになってくる。スライドガラスをずらして見たいところを変えられることを教えてあげると、綿毛の根元の部分を拡大するとごっついトゲトゲがある(これで風に飛ばされるまでは引っ付いているのでしょう)ことを発見してお母さんにも報告している。タンポポの雌しべには花粉がついているのを発見。
  • そうこうしているとなぜか私の鼻から鼻血が垂れてくる(花粉症で鼻のかみ過ぎ)。ちょうどいいや、ということで鼻血をカバーガラスで封入して血液を見てみました。これが赤血球だよ、なんて言うとそんなこと知ってるよ、という口ぶり。
  • そろそろきりがないのでまた今度やることを約束して終了。
  • そんな楽しい休日でした。

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