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■ PLoS Biology 9月号

"Amplification of Trial-to-Trial Response Variability by Neurons in Visual Cortex." Matteo Carandini @ Smith-Kettlewell Eye Research Institute。
CarandiniはFersterのところで出したJNS '00 "Membrane Potential and Firing Rate in Cat Primary Visual Cortex."などで、cat V1のsimple cellやcomplex cellからintraで記録して視覚応答を記録することで、これらの細胞でどのようなsynaptic inputがあって、それがどのような出力(=spike)になるか、とくにspike数で定義されるreceptive fieldやorientation selectivityなどがどのようにしてできるかについて研究してきました。
ここで扱われているvariabilityの問題は長いあいだ問題になっていたものです。つまり、われわれがリンゴを見るときには、リンゴに特異的に応答するニューロンはたしかに活動しているのだけれど、繰り返しリンゴを見てるときにそのニューロンが出す活動電位の数はまちまちです。そこでいろんな疑問が出てきます。そのようなばらつきの元は何か、入力自体か、入力から出力を生成するところか。そのようなばらつきのある応答と私達のゆるぎないリンゴだという認識とはどういう関係にあるのか。後者に関しては多数のリンゴ応答ニューロンのoutputが平均されることでそのばらつきは消えるのか、という問題にもなります(究極には、その出力を「誰」が見ているのか、という問題になるわけですが)。
関連論文:

んで、今回の論文は前者の問題に答えようとしたわけです。In vivo intraで繰り返し視覚刺激をしたときの応答のばらつき(variability)を調べてやると、membrane potentialのvariabilityはspike数のvariabilityよりも小さかった、というのが結果でした。んでもって、そのようなばらつきの元はmembrane potentialの揺れからaction potentialを起こすthresholdがばらつくことによるという仮説の下にモデルを立てて説明した、ということらしい(さっぱり読んでない)。図の数からするとモデルの方がメインらしい。


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