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■ 伝染するあくび("contagious yawning") つづき。
関連記事を漁っときます。
まず原著論文:
- Cognitive Brain Research '03 "Contagious yawning: the role of self-awareness and mental state attribution."
- European Journal of Pharmacology '98 "The neuropharmacology of yawning."
- "Psychological Influences on Yawning in Children."
いろんな動物が欠伸をする画像。かわいいです:
その他いろいろ:
- "Neuroscience for Kids - Contagious Yawning."
- "ABCNEWS.com : 20/20: Are Yawning and Laughing Contagious?"
- "Why do we yawn when we are tired? And why does it seem to be contagious?"
- "USATODAY.com - Catching yawns keeps us together..."
- "Yawning: It Isn't About Oxygen Anymore."
- "Contagious Yawning in the Infant."
- "Ask Us @ U of T: Why do we yawn?"
- "Yawning may signal empathy - University Chronicle - Diversions."(グーグルのキャッシュ)
# Correggio
Adultやolder infantでは伝染するけれども、young infantでは、あくびはするけれども伝染しないというところがみそのようですね。赤ん坊の舌だしの模倣はかなり早くから起こるのだけれども、それとはちょっと違う。どちらもmirror neuronsystemが絡んでいるけれども、Rizzolattiたちのいうようにimitationにも異なるレベルがあるということになりますか。しかし、あくびの伝染は、抑制が利かない反射的な感じもしますね。この辺imitation behaviorとも似てますが。松沢さんの論文読まなければ。
# Correggioちょっと訂正。ヒトではolder infantどころじゃなくて5歳でも伝染しないみたいですね。
# pooneilありがとうございます。Imitationとcontagious yawningとはミラーニューロンシステムを共有している一方で、幼児のimitationにはまだ自他の分離(self-awareness)と他者の顔色をうかがうような社会性(心の理論を必要とするようなmental-state attribution)とが欠けていて(Cognitive Brain Research ’03)、それらがあってはじめてcontagious yawningのように高度な認知的行動が起こる、ということのようですね。そしてもちろん、ミラーニューロンシステムとはたぶん、ただのimitationにのみ関わるのではなくて、そのようなimitationを通して心の理論と共感とを獲得していくダイナミックな過程に関わっている、ということになるのでありましょう(Rizzolattiは読んでないけど、こういうことを言っているのではないですか)。あと、私も松沢先生の論文入手したかったのですが、うちのinstituteでは取っていないどころか、webcatで調べたら日本のどこの図書館もとってなさそうなので、別刷りかPDFを著者に請求した方が早そうです。