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■ 武蔵書店
せっかく青山ブックセンターのことを思い出したので、ついでに、と言っては悪いが、武蔵書店のことも思い出してみた。私が茗荷谷に生息していたころ、夜中12時とかになってなぜか妙に本が恋しくなって、自転車乗ってお茶大の正門前から本郷通りと不忍通りの交差点を越え、新大塚の三叉路を越え、都電の踏切を越え、池袋駅の臭い地下道を潜って池袋北口を越えてゆるい坂を下って山手通りと交わる要町交差点の武蔵書店まで通っていたのでした。岩波文庫の品揃えが妙によくて、行くたびに徒然草の章を立ち読みしたり、背伸びしてベルクソンとか買ったりしていました。1980年代後半。なんかあのころ、ABCでも武蔵書店でも水戸街道を松戸へ進む道でも、その先に何かがあるような昂揚感があって、それでなんにもなくて、それでもめげないでまた同じ道を繰り返し進んで、それでも満足だったんです。私はロマンティシズムだけで生きていました。"I could dream all day"*1(by Posies). なんにもなくてもいいと思ってたんです。"I remember the good-old days"(by Neil Young)ですな。いいじゃん、べつにこういうのも。今日からこのサイトは私の生まれ育った東京での自転車での日々を追憶する日記となりました(<-ウソだって)。次回は広尾から南砂まで明治通り(環状五号線)全制覇ルートです(<-マジかよ)。その次は、外苑東通りとつながるはずだった幻の環状三号線の名残りの播磨坂、言問通り、三つ目通りな(<-もういいって)。
追記;やっぱりいくつか間違っていたので修正。
*1:追記:All dayに仮定が入っている仮定法だから、canではなくてcouldでした。「一日中だって夢を見ていられる」ですな。