« 今週のNature | 最新のページに戻る | PNAS 4/16 »
■ "The Mind of a Mnemonist" by A.R.Luria
がテレビで扱われていた。こういう番組を見るのは久しぶりだ、っていうかテレビあんまり見ない*1。私はかつて記憶の研究をしていたのだが、恥ずかしながらこの本を読んだことはない。ただ、共感覚について調べているとこの本は必ず出てくる話題で、共感覚についての記述は抜粋を読んだことがある。Webでexcerpt発見。で、この患者さんがどういう人生を経たのかははじめて知った。たしかゲイジも前頭葉を損傷したのちに見世物小屋に出るようなことをしていなかったっけか(たぶんダマジオの本に書いてあったと思う)。
もう一つの前向性健忘も有名な話だが、映像で見せられると迫力が違う*2。あれは無酸素になった状態(一酸化炭素中毒とか)で海馬CA1のpramidal cellが選択的に脱落した例(症例RBが有名)だが、テレビに出た人は家族が支えてくれていて、非常に明るく生活をしているのが印象深かった。
*1:テレビを見るのは子供と一緒のときに限られるので、見てるのはポケモンやハム太郎だったりする。
*2:ワイルダー・ペンフィールドの有名な実験も、写真ではなく映像で見たのははじめてだった。Dura上から刺激しているのだと思うのだけれど、大きくcraniotomyしているのでけっこう拍動していた。