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■ Randy Flanagan

Randy Flanaganのwebサイト(reprintあり)。
Randy FlanaganはカナダのQueen's Universityの人。Umea大学のJohanssonnと一緒に仕事をしている。
Object manipulationをするときにactionのcontrolとpredictionとがどのように行われるかをhumanで研究してきた。この人は内部モデルの人で、ようするにactionのcontrolとは、「行動の目標(視覚)を運動指令(運動)に変換すること」(逆モデル)であって、actionのpredictionとは「運動指令(運動)からどういう運動結果が出るか(知覚)を変換すること」(順モデル)のことだ。
Current Biology '03 "Prediction precedes control in motor learning"
Motor learningの学習速度は、運動を予測すること(prediction)のほうが運動を制御すること(control)よりも早いことを示している。つまり、この結果はcontrolとpredictionという別のプロセスがあることの証拠である。
Nature '03 "Action plans used in action observation"
Natureで彼はRizzolattiらが提唱する"direct matching hypothesis"というやつの実証をしている。"Direct matching hypothesis"とは、「(他者の)行動を理解するためには、観察した行動(視覚情報)をその行動のmotor representaion(運動情報)に変換するメカニズム(逆モデル)が必要である」というもの。
積み木を移動させるタスクをやってるときの目の動きを見ると、人のタスクを見るときでも、動作より先に目が動いている。つまり、人の動作を見るときでもpredictionが働いている、ということを示した。
たぶんこのことは、逆モデルが(他者の)行動を理解するために必要であるということを示しているのだろう。

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# Correggio

こんにちは。ミラーと内部モデルとの関わりまMiallのReviewにもあります。Miall R.C. connecting mirror neurons and forward models NeuroReport 2003 14(17) 2135-2137 ところで,視覚と運動のマッチングという考えは,実は酒田先生が,ずいぶん前に頭頂葉でいっています。この場合には,遠心性コピーと物体の視覚情報のマッチングです。さらにこのとき,自己の運動の感覚フィードバックのことも示唆していました。

# pooneil

お返事ありがとうございます。長くなったので3/11のところに書きました。


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