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■ Repeating Sequence Revisited
Shuzoさんが以前予告していた、以下のNeuron 2007論文を扱ったエントリが出ました。大充実してます。
Neuron. 2007 Feb 1;53(3):413-25. "Stochastic emergence of repeating cortical motifs in spontaneous membrane potential fluctuations in vivo." Mokeichev A, Okun M, Barak O, Katz Y, Ben-Shahar O, Lampl I.。Previewあり。"Cortical Songs Revisited: A Lesson in Statistics"
まずはShuzoさんのエントリをご覧ください。この論文はガヤScience論文と非常に関係しております。ガヤ論文に関してはうちのサイトの以前のスレッドで統計に関する検証を中心にしてコッテリとやってますので、それもぜひ読んでいただければ。
んで、今回の話は、J Neurophysiol. 1993 Abeles et.al., - J Neurophysiol. 1999 Oram et.al., - Science 2004 Ikegaya et.al., - Neuron 2007 Mokeichev et.al.と脈々とつながる論争と捉えられるので、またこれに対する反論が出てきたりしていろいろ盛り上がるだろうなあと思います。今回の論文を読む時間はなさそうなので、以前のスレッドで言ってたことを繰り返してお茶を濁しますが、今回の話に対する決定的な反論はやはり、repeating squenceがこれまで知られている機能的・解剖学的構造と関連していることを示すこと」だと思います。そういうのが出てくるのを待ちたいと思います。
こういうホットな論争はそのときどきでいろいろありました。たとえば1990年代には、LTPの発現はpresynapticかpostsynapticかという論争でMalinowとかNicollとかが頻繁にNature, Scienceに論文を出している時期がありました。また、LIP野の機能的意義(見返してみたらすごく紛らわしかったけど、LTP=long term potentiationぢゃなくてLIP=lateral intraparietal area)はattentionなのかintentionなのか、というME GoldbergとRA Andersenの終わりなき戦いというのもありました。LIP野の論争は面白かったけどどこか不毛な面があったのはやはりconceptualな問題(attentionとは、intentionとはなにか、という定義問題)を含んでしまった点にあったのかも。あと、Kanwisherを中心とした、FFAは顔に特化した領域かどうかという論争はいまも続いています。こういう論争を作り出してその中で戦える、というのはうらやましいものです。良い面悪い面があるだろうけど、論争が原動力になるという面は間違いなくあります。盛り上がらずにスルーされるよりずっといいです。わたしも大論争を引き起こせるような論文を書けるよう、はげしく準備中です。
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- / 投稿日: 2007年02月05日
- / カテゴリー: [セルアセンブリ (cell assembly)]
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