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■ 内部モデルとミラーニューロン

Correggioさん、コメントありがとうございます。Miallの論文は読んでまして、1/18の日記で多少言及してます。これを読むかぎりだと、他者の行動を観察しているときにはSTS->PF->F5の回路が逆モデルとして働き、模倣して行動するときにはF5->PF->STSの回路が順モデルとして働く、という図式らしい。私の理解が間違っていなければvoluntaryな運動そのものでは、PP->PMv->M1は逆モデルを使っていて、この逆モデルを訓練するのに、PMv->PPcの向きの順モデルが働く、ということかと考えてます。もちろん小脳の関与は常にあるとして(私はどうもcortex以外をないがしろにしがちだけれど)。
それから、酒田先生の説については興味があって少し調べていて、12/31のSiriguの論文のところで多少言及してます。酒田先生のFARSモデルは、Arbibの論文 (Neural Networks '98 "Modeling parietal-premotor interactions in primate control of grasping.")としてしか読んでないので、もう少しこの辺、よくわかりたいところです。頭頂葉といってもいろいろあるので、実際どこがどう分担をしているかが重要だろうと考えています。たとえば、graspingとsaccadeではいろいろ違うところがあるだろうけど、何が共通しているのだろうか、とか。
そして、このメカニズムが自己意識を形成する一つの材料であることは間違いない。で、私の問題意識としては、はたしてその自己意識と、現象的な意識とはどう関係するのか、両者は同一なのか、別だが互いを要請する関係にあるのか、それとも別のものであって、何らかの形でdissociationが見られることがあるのか、ということなのだけど。
じっさい、neurologyでそういうのはないんだろうか、自己意識と現象的な意識との(double) dissociation。

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# Correggio

ちょっと長くなるので,メールでお返事をしましょう

# pooneil

メール確かにいただきました。ありがとうございます。お返事はメールとこの日記の3/12のところでということで。


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