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■ Nature Neuroscience AOP祭り again (1)

"Altered awareness of voluntary action after damage to the parietal cortex."
Sirigu @ CNRS。
Libetのパラダイム(一周/2.5secで回る時計を使って意思や認知の時間を報告させる)で、parietal lesionの患者ではvoluntaryなmotor intentionの時間の見積もりがずれる。このことから頭頂葉は自発的運動の内部モデルを生成している、とする。関連する論文に
Cerebral Cortex '03 "The Role of Parietal Cortex in Awareness of Self-generated Movements: a Transcranial Magnetic Stimulation Study."
があげられる。また、これはArbib-SakataらのFARSモデルと関連する。このモデルの一部には、premotor cortexでの運動命令(たとえばF5でのgrasping、FEFでのサッケード指令)が遠心性コピーとして頭頂葉(たとえばAIP、LIP)へ伝えられる、という考えが含まれている。私が知る限り頭頂葉が遠心性コピーであるという実験的根拠はpremotor cortexと比べた反応潜時が遅いことにあると思うのだが、それでは不充分に思う。ほかにないか調べる。Gottlieb and GoldbergのNatureでのperisaccadic remappingは根拠になるか。その意味でSommers and Wurtzのcollolary discharge (Science '02)も読むべし。


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