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■ わたモテとSAD
わたモテの黒木智子がSAD(social anxiety disorder)と捉えられるはずなのに日本ではそうならない状況について このコミック、チラ見した限り辛くて読めなかったのだけど、今度読んでみようと思う。
"The Most Mean-Spirited Anime I Have Ever Watched"
わたモテ1巻読んでるけど、いじめではなく「空気系ぼっち」だったので、その意味では予想していたほど陰惨なトーン(が裏を流れているというかんじ)ではなかった。
「動物に「うつ」はあるのか」を読んでいたらdisease mongeringの一例としてSADが挙げられていて、やっぱそうかと思った。正確な表現はp.98:「たしかに、それまではたんに「人前で緊張する」ととらえられていた人たちに対し、「社交不安障害」という病気であるとして、抗うつ薬による治療を過度にすすめる動きなどは、「病気喧伝」(…)といわれてもしかたがない面もあると思います。」
ここの切り分けは難しいけれども「人前で恥をかくのが恥ずかしい」という当たり前の感覚から、「身体症状が出て本人が苦しんでいて人前に出られなくなる」までの幅がある。"Disease mongering and drug marketing"には"One such example is social anxiety disorder, better known as shyness … "とか"shyness is a new disease invented by Glaxo"とかそれはそれで極端な表現がある。
読むべきはこれか:PLoS Medicine Disease Mongering Collection
SAD(社会不安障害・社交不安障害)とは? この記事は「SAD」と「恥ずかしがりの性格」との違いを明確に分けているので納得がいく。
わたモテは5巻まで読んだ。やっぱ自虐辛くて笑えない。救いはないが、聖者が理不尽にいじめられているという描写でもない。まさに空気系ぼっち。4,5巻辺りでちょっとトーンが変わったか? 出てくる教師がどれもクズで、作者の恨みの深さを強く感じた。