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■ 国際研究集会「メタ認知とuncertaintyの脳内メカニズム」参加登録始まりました
恒例の生理研研究会ですが、今年は2009年(意識)以来の国際研究集会、つまり海外からの講演者を招待して英語で行います。テーマは「メタ認知とuncertainty」。2011年の京都での国際意識学会ASSC15のときのサテライトシンポジウムで京大の船橋先生と(当時UCLの)金井さんオーガナイズでメタ認知のシンポジウムがありましたが、国内ではそのとき以来のイベントとなります。
参加登録始まりました。Webサイトはこちら:http://www.nips.ac.jp/%7Emyoshi/workshop2013/
つか「メタ認知」ってなんですかね? というようなことはまたべつの機会に行うとして、講演者の紹介ですが、今年はトータル7人で確定しております。
[Session 1: What is Metacognition?]
- Kazuhiro Goto (Sagami WU, Japan)
- Ryota Kanai (University of Sussex, UK)
[Session 2: Neural Correlates of Metacognition]
- Marc Sommer (Duke University, USA)
- Yutaka Komura (AIST, Japan)
[Session 3: Uncertainty & Decision]
- Masaaki Ogawa (NIPS, Japan)
- Angela J. Yu (UCSD, USA)
- Bahador Bahrami (UCL, UK)
いろいろ見所はありますが、神経生理学者としては、Marc Sommer vs. 小村さんのところを期待したい。SommerはSEFの話をするし、小村さんはpulvinarの話をする。ちなみにこのシンポジウムの前の週には銅谷さんの新学術のシンポジウムInternational Symposium on Prediction and Decision Makingが京都であって、そこでKepecsがトークをします。kepecsはOFCから記録している。
いったいメタ認知って脳のどこにあるのか? やっぱヒト全脳で見たいわけだけど、このへんに関しては金井さんの話での論点となることでしょう。
つかそもそもescape条件付けた課題で見えるものというのはメタ認知と言っていいのか? 後藤さんの動物心理の話ではたぶんそういうことが問題となる。連合学習理論的な説明でメタ認知は説明することは可能か?とか。
小川さんのトークでは、OFCの活動はuncertaintyではなくてacquired salienceであるという話が出てくる。これはKepecsへの反論となっているわけだけど、連合学習理論的な説明で神経活動を説明する例となっている。
Angela Yuがどういう話を持ってくるかは未定なのだけれども、"Attention, uncertainty, and acetylcholine"の話に興味がある。小川さんの話にあるように、uncertaintyとattention (salience)は関係しているのだけれども、どう関係しているか計算論的に知りたい。
Bahador Bahramiはcollective decisionの際にuncertaintyの情報が重要であるというScience論文の話が有名だけど、これはPhilos Trans論文にもあるように、メタ認知の計算論的なメカニズムの解明に寄与している。このへんについて個人的には知りたい。
とまあそういうかんじであります。楽しく議論できたらいいなと考えております。カムカムエブリバディー。
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- / 投稿日: 2013年08月30日
- / カテゴリー: [生理研研究会2013「メタ認知の脳内メカニズム」]
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