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■ 高速度カメラ関連

サッカードのvideooculography関連で高速度カメラ関連について調べてます。
急速眼球運動は開始から終了までが20msくらいで起こる現象なので、ビデオレートとかだと、途中の軌跡が測定できない。サーチコイル法だと1KHzで計測してる。アナログのカメラだと1KHzとかのものはそれなりにあるけど、やっぱりデジタルでいきたい。あと小型で、ヘッド部分が分かれてたらなおよい。ということでサーベイ。
IDTジャパンで扱ってるハイスピードカメラ。カタログによると、MotionXtra N3が1280x1024pixels、2,000fps、ギガビットイーサで348万円。ちとこれはオーバースペック。
MotionScope M3が1280 x 1024pixels、520 fps、カメラリンクで158万円。
PhotronのFASTCAM MC2が512x512pixels、2,000fps、ギガビットイーサ。ヘッド部分が独立。ちとこのへんもオーバースペック。
Fastec というのが1280 x 1024pixels、500 fps、ギガビットイーサで300万円。だいたいこの辺がこのクラスの相場らしい。
会社はwikipediaからも探せる。
調べてると、高速度カメラ自体がいろいろ面白い。例の風船が割れる瞬間の写真とかそれ系の世界で好事家が多いことがわかる。
コンシューマ向けでも、カシオからEXILIM PRO EX-F1というのが出てて、336x96pixelだと1200fpsまで出る。
こちらのサイトは神:http://www.anfoworld.com/。ものすごい情報量。歴史とかについても詳しい。
歴史については外国語のサイトで101 History of High-Speed Imagingというのもあって、これもよさそう。
サイエンス関連で調べていると、チューリッヒ大学のSteven N. Fryという人のショウジョウバエの飛行について研究しているラボが出てくる。これはめちゃおもしろい。Real time path trackingをするTrackitとか、飛行に従ってリアルタイムで刺激を変えるTrackFlyとか。固定された状態で飛行を6KHzで記録してその空力特性調べてScienceとか。あ、共著のMichael DickinsonはCtraxの人だ。オー、繋がった。
さて、話を戻すと、ちょっとオーバースペック過ぎるので、もうちょっと安いのを探す。
Point Greyから出ているGrasshopper(GRAS-03K2M)は640x480pixel, 200fps、IEEE1394bで、画素数減らすと350fpsくらい出る。プレスリリース見る限り、10-30万円くらいでいける。
ところがさいきんPoint Greyから新製品の宣伝メールが来て、次の世代の製品が準備中らしい。これがかなりいけてる。CES2010でUSB3.0カメラをデモしてる。ZDnetでも今後のノートPCにHDビデオが撮れるカメラが付くみたいなレポートが出てる。Upcoming Productsとしていくつかの商品がリストにあがっているのだけれど、スピード的には、Gazelleってのが2048 x 1088pixelで340fpsでカメラリンク。たぶんこれまでの価格からしてこれも10-30万円あたりでしょう。"Series production of the first Gazelle models will begin at the end of Q1 2010."だそうな。かなり期待できる。
とはいえ、実際にそのスピード出せるかどうかはいろいろたいへんらしい。たとえば、openFrameworksのフォーラムでのやりとりとか。あとはてなでみつけたDragonFly Expressで340fpsだしてる例とか。
とここまで書いてきたけど、しょせんビデオ法だと瞬きしたらデータは取れないわけで、サーチコイル法がいいとは思わないけど、光学的方法ではなくて、違ったセンサーを使うのがいいわけで、磁気による記録とかはなんとか使えないもんだろうか。Magnetic inductionだと電気生理に干渉するのが問題なのではあるのだけれど。
Van Opstalの"Double Magnetic Induction"がどのくらいいけるのか知りたい。つーか、オランダの人なんだから、FENS2010のときに帰りにでも寄ってくるってのはどうだろうか。いいかも。(自分で合点がいくいつものパターン。)
まあ、そんなことが気になる日々。


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