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■ Neuron 10/14

"Neural Correlates of Behavioral Preference for Culturally Familiar Drinks." 「コカコーラとペプシはほぼ同じ化学組成をしているのに、人々は決まってどちらか片方への強い嗜好を示す。」でもってこの二つを飲み比べているときのヒトの脳の活動をfMRIで調べて、(1)どちらがコーラでどちらがペプシかわからない条件と(2)どちらがコーラでどちらがペプシかわかる条件とで比較しました。すると、コーラの場合はコーラであることを知っているかどうかで活動部位が大きく違っていたのに対して、ペプシでは活動部位に差は見られませんでした、これが結果。つまり、ペプシよりもコーラのほうが広告戦略がうまくて嗜好や脳の活動にブランド力が影響を与えている、ということになります(著者の意図を汲めば)。
うーむ、すごい…天下のNeuron誌にこんなのが出てくるとは…というかコカコーラやペプシの会社はどう反応しているのでしょうか。

っつーか、これこそぜったいにイグ・ノーベル賞を意識していると見ましたがね。
追記:ご隠居のところの10/15に関連記事があります。なるほど、たんなるおバカ論文ではないんですな。マーケティングに脳機能イメージングを使うという倫理的問題と(ある人たちにとっては)ビジネスチャンスがあるわけですな。

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# ご隠居

はるか昔にペプシコーラの後援を得てペプシチャレンジを文化祭でやったことを思い出しました.ちなみに,僕は,普段は味がややマイルドなペプシが好きですが,ストレスがたまったときはコカコーラを選ぶ傾向があります.僕からすると,コーラとペプシがわからない条件というのは,ちと考えられないですね...

# pooneil

おお!「ペプシチャレンジ」なんて言葉自体を忘れてましたよ。そちらの記事も読みました。なるほど面白い。追記しておきました。


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