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■ movable typeをXPでローカルに立ち上げるメモ
Movable type 3.15をローカルのPC(windows XP SP2)で動かしたときのメモです。つまり、自分のPCのブラウザから記事を書いて、自分だけがそのPCから記事を見る、ということができるようにする、ということです(tDiaryでの例が結城浩氏の日記20040830にあります)。Movable typeの動作テストをしたり、ローカルで日記をつけたりできます。練習してからレンタルサーバーなどで公開するときにもデータをエクスポートして使い回せるので無駄になりません。なにより、タダです。
動かすための最小限の記述とそれぞれの関門でのチェック項目だけでできています。ファイルのダウンロードさえ済ませておけば30分でmovable type 3.15が動かせるはずです。
断り書き:あくまでローカルのテスト用に最小限の労力で、ということを目指しているのでセキュリティとかは全く考えていません(データベースにrootでパスワード無しで入ってるとか、Apacheの設定とか)。というわけでもし以下のメモを試すのならば各自の責任で行ってください。また、phpdevを使っているのでapacheとかPHPとかは最新版ではないです。とにかく、詳しい人はこんなメモ必要ないわけで、笑ってスルーでお願いします。ターゲットは2年前の私です: Sourceforgeからファイルをダウンロードして解凍することはできる、ローカルでapacheを立ち上げたことはない、UNIXのことは知らない。いまだに私はperlもPHPもいじれません(なにも見ずにcgiでhello,world書けと言われてもできません)。そのくらいど素人ということで。
概要
Apache1.3,PHP4.2,MySQL4,ActivePerl5.8をインストールしてからMovable type 3.15をインストールします。Apache,PHP,MySQLはphpdevによって一挙にインストールできます(これを知ってわざわざやってみる決心がついたくらい)。
ファイルの準備。
(1) ダウンロードするもの:http://www.firepages.com.au/phpdev4u1.htmからphpdev423.exe
http://sunsite.tus.ac.jp/pub/apache/httpd/binaries/win32/からActivePerl-5.8.6.811-MSWin32-x86-122208.msi
http://www.movabletype.jp/download-mt.htmlからMT-3.151-full-lib-ja.zip (TypeKeyの登録が必要)
http://ppm.activestate.com/PPMPackages/zips/8xx-builds-only/Windows/DBI.zip (ver.1.48 419KB) http://ppm.activestate.com/PPMPackages/zips/8xx-builds-only/Windows/DBD-mysql.zip (ver.2.1026 169KB)
phpdevのセットアップ
(2) phpdev4.23(phpdev423.exe)をC:\phpdevにインストール。phpdev2k-XPを立ち上げて、ブラウザのhttp://localhostでapacheが稼働するのを確認。
http://localhost/phpinfo.phpでphpが稼働するのを確認。
(3) http://localhost/phpmyadmin/でMySQLの新しいデータベースを作成。名前を付ける(以下pnlとする)。
(4) C:\phpdev\Apache\conf\httpd.confをエディタかメモ帳で開いて
ScriptAlias /cgi-bin/ "C:/phpdev/www/cgi-bin/"を見つけて
ScriptAlias /cgi-bin/ "C:/phpdev/www/public/"に書き換えて保存。
<Directory "C:/phpdev/www/cgi-bin">を見つけて
<Directory "C:/phpdev/www/public">に書き換えて保存。
Alias /public/ "C:/phpdev/www/public/" <Directory "C:/phpdev/www/public/"> Options Indexes FollowSymLinks MultiViews AllowOverride None Order allow,deny Allow from all DirectoryIndex index.htm </Directory>を見つけて
Alias /public/ "C:/phpdev/www/public/" <Directory "C:/phpdev/www/public/"> Options Indexes FollowSymLinks MultiViews AllowOverride None Order allow,deny Allow from all DirectoryIndex index.htm index.html </Directory>に書き換えて保存。Apacheはctrl-Cで終了させてふたたび立ち上げる(phpdev2k-XP)。
ActivePerlのセットアップ
(5) ActivePerl(ActivePerl-5.8.6.811-MSWin32-x86-122208.msi) をC:\usrにインストール。DOSプロンプト立ち上げてcd C:\usr\bin perl -hでperlの動作を確認。
(6) CGIの動作確認。C:\usr\eg\cgi\env.plをC:\phpdev\www\publicにコピー。env.plをエディタかメモ帳で開いて一行目を
#!/usr/bin/perl -wと書き換えて保存。http://localhost/public/env.plでApacheの環境変数が出てくれば動作確認OK。
(7) ActivePerlからMySQLを使えるようにする(ppmを使った Perl モジュールのインストール)。DBI.zipを解凍してC:\temp\DBIに入れる。DOSプロンプト立ち上げて
cd C:\temp\DBI ppm install DBI.ppdでインストール終了するまで待つ(時間かかる)。同様に、DBD-mysql.zipを解凍してC:\temp\DBD-mysqlに入れる。
cd C:\temp\DBD-mysql ppm install DBD-mysql.ppdでインストール終了するまで待つ。
Movable typeのセットアップ。
(8) Movable type 3.15(MT-3.151-full-lib-ja.zip)、を解凍してC:\phpdev\www\publicにフォルダmtを作成してからC:\phpdev\www\public\mtにコピー。(9) http://localhost/public/mt/mt-check.cgiを実行して、「Movable Type のシステム・チェックは無事に完了しました」が出るのを確認する。
(10) C:\phpdev\www\public\mt\mt.cfgの編集。
*18行目
CGIPath http://localhost/public/mt/
*27行目
#DataSource ./db
*38行目-41行目
ObjectDriver DBI::mysql Database pnl DBUser root DBHost localhost
*142-145行目
DBUmask 0022 HTMLUmask 0022 UploadUmask 0022 DirUmask 0022
*157行目
HTMLPerms 0777
(11) C:\phpdev\www\public\mt\mt-db-pass.cgiを空欄にして保存
(12) http://localhost/public/mt/mt-load.cgiを実行して、「システムの設定、初期化が完了しました。」が出るのを確認する。
(13) C:\phpdev\www\public\mt\mt-check.cgiと C:\phpdev\www\public\mt\mt-load.cgiの削除
(14) C:\phpdev\www\public\mt\mt.cgiを実行。ユーザー:Melogy、パスワード:Nelsonでログインする。
(15) 「プロフィールの編集」でユーザ名、パスワードを自分専用に変更
(16) 「First Weblog」をクリック。「ウェブログの設定」で
ウェブログの名前: (なんでもお好きに) ローカル・サイト・パス: c:/phpdev/www/public サイトのURL: http://localhost/public/ ローカル・アーカイブ・パス: C:\phpdev\www\public\archives アーカイブのURL: http://localhost/public/archives/で保存。全体を再構築する。
(17) 「エントリーの確認」でhttp://localhost/public/にできたサイトを見る。まだ空っぽ。
(18) http://localhost/public/mt/mt.cgi?__mode=list&_type=template&blog_id=1 の新規エントリーでコンテンツを作る。投稿の状態が公開になっているのを確認して、保存。
(19) 「エントリーの確認」でhttp://localhost/public/に新しいエントリーができていることを確認。
(20) あとはスタイルシートやテンプレートいじったりいろいろやっているうちに憶えます。
参考にしたサイト:
- Movable Type 3.x 導入手順 (movable typeのインストールではまったらこれを見てトラブルシューティングする)
- MySQLのインストール/動作確認手順 (perlからMySQLを動かせるようにするためにppmからのインストールをする必要があり、movable typeのマニュアルには方法の記載がない。やり方はここを読むとわかる。)
- パソコンにMovable Typeをインストールする (このエントリを書いている途中でこのサイトを発見。今回のエントリででやったことはほとんどこのリンク先と同じ。違いはphpdevをつかうことでより簡略化されていることくらい。)
んでやりたかったのは、ローカルで自分のサイトのデータを再構築するともっと速いかどうかの検証だったのですが、すべてを再構築するとやっぱり3分くらいかかる。たしかにレンタルサーバーよりは少しは速いけど、倍は違わない感じ(もちろん時間帯によるんだけれど)。というわけで、古いエントリは再構築しない、とかそういうことをしないと速くならないようです。
ま、ほかにもプラグインを試してみるとか、ダイナミックパブリッシング試してみるとか、web service(SOAPとか)のお勉強するとかに使ってみる予定です。
追記:cogniさんのところの20050609に言及(1)と言及(2)があります。XSASを使ったよりかんたんな方法が紹介されてます。また、うちの20050610にも関連記事あり。