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■ 「フキノトウ、マーモット、胃ゾンデ」(さうして、このごろ2020年4-5月版)

(4/14) 北大はすっかり雪が融けて、銀杏並木の道の雪の下から現れるのは、落ち葉と銀杏で、秋がそのまま春にワープしていることがわかる。まさか春の代名詞が解凍された銀杏の匂いだったとは。中央キャンパスの駐車場横も雪解けして、こちらは落ち葉の間からフキノトウが出てきた。


(5/13) ちょうど一ヶ月前に写真を撮ったときは、ふきのとうが出てるところだったけど、ほぼ同じ場所の写真がこれ。花の部分はほぼ終了して、葉柄から大きな葉がどんどん広がっている。


先日の夜、水を補給しにディナーベルに自転車で向かったら、なんかすげえいいかんじの春の空気で、もうこのままどっか遠くまで行きたいって思ったけど、自分を説得して、水2L2本と半額お惣菜を買っておとなしく帰ってきた。

あれはいつだったろう、浪人時代だろうか、夜に自転車で出てみたら、やっぱりこんなかんじのいい空気に胸躍らされて、曳舟から水戸街道を東進して、千葉県に入って車も無くなったあたりで24時もとうに越えて、すっかりテンションが落ちて、引き返して丸八通りの見知らぬラーメン屋に入って帰った記憶。

当時はものすごい大冒険だったような気がしていたけど、いま距離を測定してみたら、たった18kmだった。ママチャリだからたぶん往復で3時間くらいかけたのだろうけど。


こちらがマーモット。こっちがマーモセット。違うでしょ?何も違うでしょ?音がだいいち違うでしょ?音が違うから当然名前も違ってくるでしょ?

マスクが入手できないので、持ってる赤いバンダナをマスク代わりにしたら、変装してる不審者になったので、街に行くときは使えないと思った。

今日はカツゲンの1L入りを買った。ますます道民らしくなってきた。


いまの居室は空調がリモート制御で12時前、17時前、21時前に強制的にオフになる。そのため、集中して仕事をしていると、いつのまにか暖房がオフになったままで部屋がすっかり寒くなっているなんてことを繰り返した。

でも最近は感覚が研ぎ澄まされて、暖房がオフになる瞬間に気づけるようになった。つまり、暖房の音はふだんは意識に上っていないのだけど、オフになった瞬間にそれに注意が向き、ポストディクションによってオフになった瞬間の音変化を意識するという説明。この「気づく前の暖房の音」ってのが面白い。


好きなコードその1。スカボロー・フェアの出だしのカポ7フレでX04030というやつ。むりやりコード表記するならA5(11,13)というべきか。AドリアンなのでAm(omit 3rd)でテンションがb13ではなく13になってる。

好きなコードその2。Vapour Trailのイントロの979900というやつ。イントロは全部1,2弦が開放のシューゲ王道のやつ。コード表記するならE5 on C#とというべきか、C#ルートで解釈するならばC#m7(omit 5)ってわけわからなくなるので。


いつだったか思い出せないのだけど、なんか行き止まりの電車の駅から坂に向かって歩くと、左に折れたところに商店街があって、そこでレコード屋に入ったら13th floor elevatorsのリイシューCDボックスがあったから買おうかと逡巡した記憶があるのだが、あれはBrightonだっただろうか?

ここまで記憶だけを頼りにして思い出した上で、google mapで調べてみたら正解だった。Trafalgar Stから右に入ったいくつかの小路だった。たぶん2012年7月のASSC。これは俺にしか意味がないが、浮上してきた記憶を大切に保管しておく。

そういうスナップショットみたいな記憶の断片がいくつかある。フロリダでのVSSでコンド借りてみんなで泊まったのだけど、なぜか早起きして誰もいない、独特の入り組んだ道を辿りながら、海まで出ようとして、でも出れなかったときの中央分離帯とか。


岡崎の西友前のTSUTAYAは昔は地元系のレコード屋で、駐車場の壁に"Music spin me round"って書いてあって(うろ覚え)、80年代かそれより昔から営業していたことが忍ばれる。CD販売のスペースは以前はワンフロアまるまるだったのに、いまはレンタルCDとレンタルコミックに押しやられ1/4となっている。

発売されたばかりのブンブンサテライツの1stをここの試聴スペースで聴いて即買いしたのを覚えている。視聴できるスペースが各音楽ジャンルごとにたくさんあって、私が知らない音楽がたくさんあると思った。いま急速に無くなりつつある光景だから、私自身があの空気を忘れないように記録しておく。


ここのやりとりが面白い。これを見て思い出したけど、音楽聴くと必ず聞こえる「チッチッ」って音(はじめてそれを意識したのは井上陽水の「断絶」)の正体がわからなくて、それがクローズド・ハイハットの音だと知るためには、ドラムセットの構成を理解する必要があった。

ここまで書いてから井上陽水の「断絶」(曲の方)を再聴してみたら、左チャンネルでクローズド・ハイハットの音とアコギのコード弾きが重なっていて、しかも2番ではフェイザーがかけられていてサイケなテイストになっている。自分にとっては初めてのサイケな音だった(「リボルバー」より前に聴いてた)。

中学生の頃に聴いた岡林信康の「自由への長い旅」のイントロのギター(大滝詠一が演奏している)がすごいいい音で、自分でギターを弾いてもぜんぜん再現できなくて、コードの押さえ方か、ギターに秘密があるのかと思っていたけど、けっきょく鍵はコンプのかけ方だということをだいぶ後になって知った。

「自由への長い旅」のイントロのギターについては、たしか「サウンド・クリエイターのための、デジタル・オーディオの全知識」 に大滝詠一との対談があって、そこで言及されてたはず。図書館で読んだ本なので現物を確認できないけど。

リンゴのドラムの音(たとえばRainとか)はリミッタで潰してあの音になっているのだけど、それは自力で解明した。中学生のころ宅録のために使っていたラジカセでマイクのゲインを上げると、アナログでリミッタがかかったみたいになるので、ゴミ捨て場から拾ってきたスネアでそれっぽい音を作ってた。


コルトレーンの至上の愛の“Resolution”を聴いていたら、ベースソロのあとでサックスが入ってくるところで(0:21あたり)、その0.5秒前くらいから左チャネルでサックスの音が小さく聞こえるのに気づいた。これってマスターテープの段階で裏移りしてると理解してたけど、この現象、調べても見つからん。

昔カセットテープで音楽聴いてたときによく経験した。プログレとかだと、静かなところから急に音が大きくなるところがあるので。録音テープは巻いてあるから、大きい音が入っているとそれが1周前に写ると理解してたけど、そもそもそんなこと起こるのだろうか?調べてみたけど見つからなかった。


解析が終わらないので、気分転換のために体動かそう、キャッチボールとかしてえなあ、とシャドーピッチングしてみた。そしたら右手の人差指と中指の指先がなんか腫れるような感覚が。遠心力で指先の毛細血管が拡張したってことなんだろうけど、こんなこと人生で初めてだったので、加齢を実感した。

「胃ゾンデ」っていいよね。「ゾンデ」だけでもそうとうキテるのに、それに「胃」付けて「イ・ゾンデ」って、音韻的に、胸がキューってなるね!

会議終了したら自転車でどっか気晴らしになる場所に行きたいと思うのだけど、札幌ではまだ開拓できてない。東京なら荒川堤防だし、岡崎なら矢作川堤防だった。どうやら私には川と堤防が必要らしいのだが、豊平川は絶妙に遠い。

報告会が無事終了して、買い物行ってきて、家に帰ってきたら爆睡。スッキリ目覚めた。レジリエーンス!


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