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■ 痛そうな写真

はてブで捕捉したasahi.com> サイエンス> 脳内メカニズム解明 写真見て「痛い」 群馬大院教授ら経由で、Cerebral Cortexに載ってる"Inner Experience of Pain: Imagination of Pain While Viewing Images Showing Painful Events Forms Subjective Pain Representation in Human Brain"というのを発見しました。柿木先生が著者に入ってます。
んで、痛みを想像したときに活動する脳部位をfMRIで見たって話なんだけど、その視覚刺激として使っている「痛そうな写真」ってのがFig.1(残念ながらopen accessではない)に載っていて、これがとてもいい感じ。この実験のために作った合成写真なんだろうけど、腕に刺さった注射針が突き抜けてるし! 50mlのシリンジに18ゲージのぶっとい注射針付けて腕に刺してて、その部分が赤くなっているとか。かなり最高です。
コントロールの刺激としては、IAPS (International Affective Picture System)という刺激セットがあって、これの中からvalence and arousalのレーティングが高かったものをemotion of fearの条件として使っているとのこと。それでもって、imagery of pain - emotion of fearでemotionalな反応とはべつの場所でもimagery of painのactivationが出てるのを見てます。Imagery of painにspecificなのがinsulaとかで、emotion of fearではamygdalaで、両方で出るのがACCという話。
心の痛みのimaging、というのでは以前(20040730)に恋人が痛い目に遭っているときに活動する脳領域という話がありました(Science 2004 "Empathy for Pain Involves the Affective but not Sensory Components of Pain")。あれもinsulaとACCでしたね。


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