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■ Double step task関連

なんかやけに視床づいていますが、Sommer and WurtzのDouble-step task関連についてまとめておこうと思います。
というのも、Brain 2005 5月号に視床にlesionのある患者さんでdouble step taskをやった、というものがあるのを知ったからです。
"The role of the human thalamus in processing corollary discharge" C. Bellebaum, I. Daum, B. Koch, M. Schwarz and K.-P. Hoffmann
で、話は簡単でなくて、MD核に損傷がある場合にはその同側でsecond saccadeに影響が出る(n=1)のに対して、VL核の損傷の場合にその対側でsecond saccadeに影響が出る(n=3)、というのです。
Sommer and WurtzのときはMD核を抑制するとその対側でsecond saccadeに影響が出るわけですから、どうも話が合わないのです。
Sommer and Wurtzは昨年JNPにfollow-up paperも出したことですし、ここらでまとめてみよう、というわけです。
DuhamelのBrain 1992についても併せてまとめてみましょう。(しかしそれにしてもDuhamelの1992年というのはすごい年で、いっぽうでScienceにsingle-unitでのLIPのremappingについての論文("The updating of the representation of visual space in parietal cortex by intended eye movements")をファーストオーサーとして書き、またいっぽうでpatient studyでBrainにファーストオーサーとしてcorollary dischargeの寄与に関する論文("Saccadic dysmetria in a patient with a right frontoparietal lesion. The importance of corollary discharge for accurate spatial behaviour")を書いているわけです。余談ですが。)
それから、田中真樹さん@北大のJNP 2003 "Contribution of Signals Downstream From Adaptation to Saccade Programming"もメモメモ。
というわけでそのうちつづきます。


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