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■ Waler Pitts

『サイバネティクス学者たち---アメリカ戦後科学の出発』スティーヴ・J・ハイムズ著を読んでいるとかなり興味を引く人物だ。大学に行かず、独学で哲学や論理学を学び、マカロウに認められて二人で"A logical calculus of the ideas immanent in nervous activity"を出版する。ニューラルネットで使われるマカロウーピッツ型ニューロン(入力の線形和が閾値を超えるかどうかで発火が決まる神経素子の一番基本的なモデル)を考えた人として有名だろうが、重要なのはそれを使って「論理演算」ができるとしたことであろう。*1マカロウやウィーナーが尽力して彼に学位を取らせようとしたけれど、彼はそれを拒否した。そして60年代に失踪し、若くしてどこかで亡くなったらしい。


*1:私はここまで戻って、ヘッブと併せてサイバネティクスから見直すとよいのではないだろうかと考えて少し勉強している。ヘッブのcell assemblyからAblesのsynfire chainへの道。


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